エンジンオイルはベースオイル+添加剤、で出来ているのですが、
中には相性が悪い添加剤も入っている場合もありますので、 確認をしてください。
GRPに関しては、有機溶剤になるタイプの(トルエン、キシレン、アセトンなど)
物質には適していません。
(通常は殆どのメーカーのオイル自体もそうですね。)
また、場合によっては、オイル自体に”特殊な添加剤”が入っているタイプの製品も多くなってきました。
通常では反応しないもの同士でも、極圧下、高熱状態で反応しないとも限りません。
各オイルメーカーは それらの問題を起こさないようにブレンドしておりますが、一部商品に問題がある場合も考えざるをえません。
GRPは基本的にはオイルに浮かんだ状態(オイルをキャリアとしているだけ)で
「オイルと反応をしたり、 オイルに直接影響を与えるものではありません」が、
すべての添加剤に対してテスト結果が出ているわけでもありません。
ですから、通常使われているポピュラーなオイルに対しては安全性が確認できても、
他の添加剤を混ぜたときなどに対しては十分に調べられていません。
この事はどんな「添加剤」に対しても言うことが出来ますが、
下記のように調べられる範囲で、リストアップしましたので、参考にしてください。
(GRPメーカーと当社との判断を交えて下記に載せていますので参考にしてください。)
不具合を感じられた方の ユーザーリポートは一番下に明記しています。
商品名 | 使用中 | 使用後 | 備考 |
SPO(ウインズ) | 問題なし | 問題なし | 現在のところ確認出来る限り、問題は出ていない。 |
二硫化モリブデン系 | 問題なし | 問題なし | GRPの効果が現れるのに多少時間がかかる程度 |
有機モリブデン系 | 問題なし | 問題なし | GRPの効果が現れるのに多少時間がかかる程度 |
ホスパワー(銅などの合金定着タイプ) | ホスパワーが定着しない | ホスパワー膜が突然剥がれ圧縮抜け、オイル上がりが起こる場合がある。 | GRPとの併用は無理。ホスパワー膜は着かないか剥がされる。 |
ミリテック | チムケン(極圧テスト)では
異常は出ていない。 |
ミリッテク膜と入れ替わる際、一時的に抵抗増加(パワーダウン)、圧縮抜けのような状態になることがあるが、徐々に改善され、さらによくなるようで問題はないかと思われる。他でも報告されてますのでその内容はこちらで(リンクします) | 現在のところエンジン、ミッションなどではそのまま使用して問題はないかと思われる。ただし、負荷の少ないクラッチワイヤーなどでは、作動の抵抗が極端に上がる時期がある(報告例1件)ので注意。ワイヤーを作動させることで元に戻ったとのこと。ATに関しては報告例がないので分からない。 |
トライボテック | 問題なし | 問題なし | 現在のところ確認出来る限り、問題は出ていない。 |
FV(ワコーズ) | 問題なし | 問題なし | 現在のところ確認出来る限り、問題は出ていない。 |
マイクロロン | データ無し | 問題なし | 現在のところ確認出来る限り、問題は出ていない。 |
セラミック系 | データ無し | 問題なし | 現在のところ確認出来る限り、問題は出ていない。 |
テフロン系 | データ無し | 問題なし | 現在のところ確認出来る限り、問題は出ていない。
長期使用者の場合、多少時間がかかる程度。 |
ウルトラパワーGOLD(発売元ベターマスク株)ポリマー系添加剤&TASS(和光テクニカル、液化テフロン系)同時に使用。 | 3000回転あたりで異音(ざーざー)。低回転の吹け上がりが悪い。エンジンが振れる。GRPを薦めた人が、それらの添加剤を売っているお店の人からそういわれたそうです。使用前の状態も使用中の異音なども確認はしていなく、報告のみ聞いたということです。 | 不明 | オイルがこれまでなったこと無いほど真っ黒に汚れていた。GRPの洗浄効果のためと思われる。GRP添加は初めて。率は2%(少ないのですが洗浄効果はあります。) |
ですから、もし効果を確実にしたい場合は、他の「極圧剤系添加剤」と一緒に使用しない方がよいと思われます。
特に即効性の反応性を持つ極圧剤は使用するとすぐに金属表面と反応膜が形成されてしまいますので
その反応膜を落とすため、多少の時間や、違和感、も出るような現象が起こるようです。
ギアに使用された場合では今のところ、すべてそのままの継続使用で解消されていますので
前の添加剤の反応膜が残る箇所に、GRPの共晶膜が作られようとする際に、シフトフィールの劣化が一時的に起きるようです。
使用するにつれて、ゆっくり入れ替わり、劣化箇所が段々改善されますので
フィールの良いポイントと悪いポイントの差が目立つようですが、割合が減ってきますので
故障ではないことが判ります。
なお、一部の軽自動車や精度の悪いギアを使ったデフなどは、かなり強力に反応する腐食性の高い製品の方が
ギアの鳴りに関しては良い場合もあると報告頂いている。
ただ、この添加剤との相性は怪しいと思ったら、出来るだけオイル交換をしてそういった成分を抜いてから
次の添加剤を使用してください。
例えば、コンプレッションオイルについて、普通は2000時間で定期的に交換していた企業においては、
GRPを使用し、実際現在も使用中であるが16700時間も使用され続けているが、全く安定しており、
問題も無く安心して使われ続けている。
また、軸受けに使用されている例では、365日間回り続けるため、
オイル切れなどを起こせば直ちに高熱が 発生し、破損してしまうが、問題は起きていない。
特にこの場合、少しでも腐食性があれば長期に渡っては、
使用できないのであるが、問題は起きていない。つまりGRPには腐食性がないと言える。
安定性というものを説明すれば上記のような例は数え切れない量になる。
他のエンジンオイルや添加剤に対しては産業界での膨大なデータがあるので、簡単なテストしか行われていない。
テストはチムケン(極圧)テストになり 他の添加剤を使用し、
その効果を調べた上にGRPが添加されるというかたちになる。(30分ほどのテスト)
その際のオイルとの分離、変化、沈殿物を調べるわけであるが、現在のところGRP自体は変化せず、
安定していることが 確認されている。参考までに、オイルとは別に強酸、強アルカリ、溶剤、イオウの極端に多い添加剤(硫酸が発生するため
。
この場合には別のGRP製品が使用されている。)に対しては黒く変色する。
GRPは極圧で油膜切れを起こすなどの条件下において共晶膜を形成するため、低負荷域に於いては全く反応しない。 単なる潤滑域では、安定した成分のままである。そのため、 普通に使用される添加剤とは現在調べている限り何ら問題は起きていない。 (ただし、長期に渡って調べたわけでもない事はおことわりしておきます。)
自動車に使用する場合の問題点とすれば、エンジン内にたまっているスラッジによることがまず殆どといってよい。 エンジンオイルではとても落とすことが出来ないスラッジに対してもGRPは落とすことが出来るため オイルがかなり早期に汚れてしまうことがある。ひどい場合は、膨大なスラッジを落としてしまい、 あたかも反応が起きているかのごとく思われる場合もある。実際トラックでエンジンオイルがヘドロ状に出てきた例があった。 しかし、それは元々エンジン内にたまっていたスラッジであり、GRPが反応して生成されたものではない。 GRP自体には固形沈殿物を生成させるような成分が含まれていないからである。 もしそうならば、産業界での過酷な条件下ですでにみられたはずである。 他の添加剤を使用している場合、その添加剤の持つ不純物質が落とされてしまうことも考えられる。 だから、万が一トラブルが発生したとしても、それは、GRPのせいではなく、 エンジン自体の不純物のせいとしか考えられなく思われる。
となってしまうのですが、現在のところGRPを使用して、殆どトラブルが発生していないにもかかわらず、 偶然起きた問題点にも目を向けて考えてゆきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
使用例 | 使用不具合 | 使用中間報告・結果 |
ミリテック使用後−−GRPへ | GRPの方ですが、乗る毎に音が変化しているような感じです。 低い音がめだつようになったので、おそらくメカノイズなどの 高い音が減ってるのではないかと思うのですが、いままでなかった 振動がでたりもしました。ミリテックをつかっていたので、それの除去に時間がかかっているのかも 知れません。あと、なんとなくパワーが落ちたような気がするのは、圧縮抜けの せいでしょうか。エンジンブレーキも多少よわくなったような気がします。 | GRPですが、やはり徐々に効いてきているようです。ノイズの調子は相変わらず、乗るたびに良かったり悪かったり
するのですが、良い時の具合がいままでに無かったくらい良好で、ついつい回しすぎてしまいます。
そのせいか、燃費の方は全くと言って良い程向上しないようですが・・・ おそらくプラグの劣化も燃費が上がらない原因になっていると思います。
(その後、調子が以前にも増してよくなったとご報告があり 継続使用されるようになりました。) |
プロロングからGRPへ | 1万5000キロ近く走ったので、
オイルをリフレッシュしようと考えています。私の車(ホンダ プレリュード BB4 H4 VTEC)のエンジンオイルにはプロロングを添加して使っていたのですが、添加剤をGRPに変更してからは次のような変化が認められました。 2000-3000回転あたりまでの、"軽自動車のような"ノイズが無くなる。低回転域のトルクが増える。 添加後初期は、VTEC領域でのフリクションロスが増える。 激しく走った後は調子がいい。 そのほかに、1万数千キロ走行時の印象として、 エンジン始動直後は別に静音効果は無い。 5000キロ以降オイル消費量と汚れが多い。 VTEC領域での調子は良好。エンジンオイルにはモービルの0W−40を使用。オイル消費量と汚れに関しては、車の総走行距離が125000キロにのぼることが一因でしょうか。 |
また半年後のご報告お待ちしております。 |