GRP使用上のQ&A・・・その3応用編

NEW−GRPとGRP−PLUTOの応用的な使用方法を
掲載しました。
これ以外にも色々応用可能と思われますので
また、使用箇所やその方法などご紹介ください。

 燃料添加剤「TE」はこちらで
通販についてはこちらで
 

このページの目次


前(その1)のページの目次
 

  • GRPの入れ方と添加量・・・添加できる箇所
  • (エンジン・AT・ギア・PS・コンプレッサー・ベアリング・2st・その他)
  • 使用しない分の保管期間は
  • オイル交換はどれぐらいですればいいか
  • 「オイル上がり」などの場合、オイル消費はどれぐらい改善されるのか
  • フラッシングは必要か
  • GRPを入れるとオイル粘度指数が変化するか
  • GRPを入れるとオイルが汚れ易くなるのか
  • その2のページの目次

  • GRPを入れるのだから”安いオイル”で良いのか
  • エステル系オイルの「極性」とGRPとの相性は?
  • GRPにオイルとの”相性”があるのか
  • バイクのクラッチは滑らないか
  • GRPに他の添加剤を入れても良いのか
  • 他の添加剤が入ったままGRPを入れても大丈夫か
  • GRPが遅効性という理由(PLUTOは即効性が高くなっています
  • GRPはオイル交換毎に添加が必要か
  • 「GRP入り」と書かれた他社製品と同じか
  • GRPの効果は何パーセントが良いのか?
  • GRPを使用するとオイル消費量が減るのかどうか?
  • GRPで本当に変化が体感できるのかどうか
  • GRPと「慣らし運転」の関係
  • GRPの効く金属表面と効かない金属表面
  • オイルとの「なじみ=親和性」
  • GRPやTEでディーゼルの黒煙を減少させられるか
  • オイル中の水分が多い場合白濁化しやすい
  • GRPはシールに安全(漏れが起こらない)かどうか
  • このページの内容

    錆びたペンチなどに使う場合
      ペンチやハサミなどが動きが悪い場合は、
    支点となる要(かなめ)の部分にGRPを直接1−2滴垂らし、
    うごきが良くなるまで何度も開閉します。
     GRPはエンジンなどに全部使ってしまってボトルの縁に付いた分で十分でしょう。
    錆がひどくないなど、場合によっては、ミシン油、エンジンオイル、CRCなどを注いで
    2倍くらいに薄めても構いません。
      開閉で最初は動きも鈍く力を入れますでしょうから、指を挟まぬよう十分注意してください。
    錆びや汚れが浮き出してきますので、ティッシュやウエスなどで拭き取ってください。
    ひどく錆が浮き出してきたら、拭いた後にもう1滴垂らすと良いでしょう。
    これを2-3回繰り返します。
    使い物にならなかった程に錆びたペンチや、
    安い工具で動きが悪かった物も、見違えるほど滑らかに動くようになります。
      使用するにつれて動きが良くなり、軽くなってきますので
    切れ味も良くなり、道具が変わったようになってきます。
    くれぐれも僅かな力で切れますので、力加減を注意してご使用ください。
    潤滑が十分良好になり、その後も潤滑剤の汚れが出てくる場合は
    パーツクリーナーやシンナー、あるいは洗剤で洗い、
    十分乾燥させてドライ状態でも遜色ない潤滑状態のまま長期に使用できます。
    注意:首振りラチェットのような「止まる箇所が必要な工具」の摺動部には塗らないでください。
        角度を固定する必要がありますので、動きが悪い方が良いわけです。
        僅かな力や自重で動いてしまうようになりますので、角度が保てず、逆に使いにくくなります。
    錆びたボルトを抜く場合
     錆びてしまったボルトで固着しているような場合でも、
    再利用可能なほど潤滑が良くなる場合があります。
    上記でCRCなどの浸透性のあるオイルで2倍ほどに薄めたGRPを塗り5分ほど待ちます。
    注意: ボルトと工具の当たる位置やドライバーの溝には塗らないように注意してください。
        滑りやすくなりますので山を潰してしまいます。
        また、遊びが無く、ぐらぐらしないきちんとした工具を使用して
        その箇所がなめたりしないよう注意してください。
    僅かにでもボルトが緩む、あるいは閉まると言うように
    動くようでしたら、止まる位置で錆びたネジの部分の錆を拭いてGRPを塗り、
    潤滑しやすいようにしてください。
    このように動く範囲内を多少オーバーするぐらいに緩めたり閉めたりの動作を繰り返して行きます。
    しばらく繰り返しますと、段々滑らかに動き出してきますので
    気長に繰り返してください。
    上記の錆びたペンチと同じように、
    動いてGRPが浸透した箇所から潤滑し出しますので
    段々とネジがほどける範囲が広がって行き、最後にはほどけます。
    また、通常なら再利用も可能です。
    注意:ネジが錆のため脆くなっていますので、ボルトを折ったり
        ねじ山をつぶさないよう力の掛けすぎには注意してください。
         もし途中で山をなめたり、ボルトを折ってしまった場合は
        別の方法で抜く事になります。
  • 自動車での使用例・・・・・CRCなど浸透性の良い潤滑液にGRPを混ぜて塗って使う。
  • キーシリンダー等の動きを良くする場合
     キーシリンダーやカギなどの鍵穴から直接吹き付けるか
    あるいはそのカギの挿入される部分にたっぷりとGRPを付け
    そのまま鍵穴に入れることでキーシリンダー部に付着させます。
    十分開閉を繰り返してある程度軽くなったら、
    余分なGRPを綺麗に拭き取ってください。
    何度か使用する内にまたキーに汚れが付いてきますので
    初めの内はこまめにカギを拭いたほうが良いかもしれません。
    場合によってはパーツクリーナで汚れを落としてしまっても構いません。
    通常はクレのCRCなどでも行う作業ですが
    CRCが1週間程度の耐久性であるとしますと
    GRPの場合は約1ヶ月から半年程度は効果が持続します。
    経験的にこれを何回か繰り返しますと
    1−2年経っても効果が継続している様になります。
    特に雨ざらしのカギなどに使用しますと重宝しますよ。

     
    2輪のチェーン周りに使用する場合
     自転車や自動二輪のスプロケット、変速機やチェーンにチキソグリースのスプレーを吹きつけしますと
    金属表面の酸化物や外部からのホコリや砂を取り込んで
    グリースが真っ黒になってしまいます。
    それでも、塗らないよりは、GRPやチキソグリースを塗った方が良いのですが
    潤滑の問題はさておき、
    特に問題になるのは、それが衣服や手などに付いて汚れることです。

     
    上記に出てきていますが、錆びたペンチで潤滑が良好になった後は、
    GRPで出てきた汚れを落とすために、パーツクリーナーや洗剤で洗い、
    良く乾かして保管すれば良いだけですので、そういった方法がこういった部分に使えれば
    汚れを気にしなくて良いわけです。
    潤滑効果が長期に渡って続くとは言えませんが、
    フィールは確実に良くなるはずです。

     
    実際に使用されている方の方法を挙げますと、
    1、エンジンオイルに5%−10%の添加量になるようにGRPを添加し、
      チェ−ンなどに塗ります。
       ※くれぐれも自動2輪の場合はエンジンがかからないよう注意して作業してください。
      塗ってしばらく潤滑させた後は、ウエス(ぼろ布など)にて良く拭き取ります。
      使用するぬつれて、黒く汚れた潤滑油がどんどんと出て来る場合は
      もう一度GRP入りの潤滑油を塗布し、それで汚れを洗うようにしてウエスで汚れを拭き取る。
      3回ほど塗布し、拭き取った後は、汚れも少なくなっているので
      後の作業は随分楽になります。
      汚れを落とすためにパーツクリーナーを使ってもかまいません。
      実験では共晶膜はその程度の洗いでは全く落ちません。

     
      どうしても汚れはいやという方は
      その後にGRPを塗布しないで
      よく洗ったドライ状態のまま使用してください。
       ※水洗いの場合はドライヤーなどで十分湿気を飛ばしておいてください。

     
    2、上記と同様の方法でチキソグリースを塗るかスプレーのチキソグリースを塗布し
      しばらく使用して汚れが出てきたら拭き取ってください。
      数回使用した後は、共晶膜も出来ていますので
      通常のグリースを塗るようにべたべたに塗らなくても大丈夫ですから、
      乾いていない程度の状態で使用してください。
      塗ってから拭き取る程度で十分です。
      パーツクリーナーで汚れを落としてもかまいません。
      その後に保管される場合は出来れば軽くグリースを塗るかスプレーしてください。

     
    配線のコネクター(カプラ・ギボシなど)に塗る場合
     配線をつなぐ場合に一番良いとされるのは、器具による圧着といわれているようですが、
    理由は接触面の面積が多くなり
    抵抗が大きいとされる接触面間の酸化物の影響を受けにくく
    またハンダなどの抵抗となる金属の存在も無いからのようです。

    圧着端子の形状や値段などはこちらのバナーに記載があります。

    バッテリーターミナルなどは
    ヒーロー電機(株)のHPが良いでしょう。
     金メッキ処理がされているコネクターの場合は
    表面に酸化物が出来にくいわけですから
    特に塗る必要はないかもしれません。
    この場合は接触面を広げる方法を取った方が良いでしょう。

     
     通常のカプラやギボシは表面が酸化物で覆われ、面接触というより、複数の点接触であるため
    カプラのオスメスでの弱い圧力での接触では
    振動や金属の変形(温度差による膨張収縮も含む)などによって接触不良を起こします。
    また、接触面周りの酸化物=錆の発生で絶縁される事もあります。
    接触不良のカプラやギボシを直すには
    適当に抜き差しし、表面の酸化物=錆を落とすこと(場合によってはヤスリやサンドペーパーなどで磨く)で
    済んでしまう場合や、
    抜けやすい場合にはメス側の外側から圧力を掛けて、
    押さえる力が増えるように金属を変形させる場合もあります。

     
    こういった箇所にGRPを使用する場合は
    まず安全のために電源を切ってから、
    カプラの金属接触面にGRPを塗布した状態で、十分抜き差しします。
    (僅かな量ですからボトルに残った原液かマシン油などで僅かに薄めたもので良いと思います。)

     
    金属面を摺動させる事で表面の酸化物を落としてしまい、
    またGRPが接触面間に入ることで
    絶縁油であるにもかかわらず
    僅かな点接触を、線か面接触に広げるような効果が出るので
    導通が改善されます。

     
    オーディオ関係のPINコネクターにも使用出来、良い効果が出ているようです。
    (また、潤滑性が向上しますので、弱い力で抜き差ししやすくなります。)

     
    なお処理が終わった後はGRP液は良く拭き取っておいてください。

     
    モーター類のベアリングやメタル軸受けに塗る場合
     ヒーターファンのブロアーモーターなどは軸部のグリースが飛んでしまい
    錆びて回りにくくなったり、異音が発生することがあります。
    そのような際には、メタルベアリング部や飛んでしまったグリース部に
    チキソグリースのスプレーか、
    GRPを塗布しますと嘘のように滑らかに回り、音が消えるという事で
    こういった故障修理を何度もさせていただいております。
    ただ、セルモーターやジェネレーター部にグリースなどを塗る場合は
    周辺のゴミの清掃を十分行ってください。
    ゴミの付着による絶縁で、逆に故障の元になることも起きるからです。
    そういった理由でカーボンブラシ部、また周辺にはあまり塗布されない方が良いでしょう。

     
    鉄板などのさび止めとして使用する場合
     主に金属を加工する際に使われる方法ですが、
    タッピングする際にはタッピングコンパウンドのように
    GRPを5%から50%(原液でも可)を潤滑剤=オイル等に混ぜて、
    加工動面に塗布しながら削る、穴を開けるという作業を行いますと
    後々の錆の発生が押さえられますので重宝します。
    単にGRP入りの潤滑剤を塗布して放置する場合の防錆効果は
    普通にオイルだけによる湿気と大気中などの酸素の遮断程度ですので
    それ相応に錆は発生してしまいます。
    やはり錆を発生させない共晶膜の生成は極圧下での動という条件が必要になります。
    なお、ドリルなどの刃の寿命は
    GRPを入れておりますと
    通常の約2倍以上も延びるという評価を大学などの研究室からも頂いておりますので
    工具や交換部品などの経費削減にはこちらの効果の方が大きいのかもしれません。
    また加工面の仕上げが滑らかに均一化しますので
    作業時間の短縮にもなりそうです。
    工事中。

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    macchann@mbox.kyoto-inet.or.jp
    出来る限り解答・記載させていただきたく思います。

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