産業界用として、4トン以上の大型ディーゼルトラックの燃費向上を目的として
燃料費コスト削減から開発されたのだろうと思われます。
もちろん、ディーゼル車の場合効果は大きく、15%以上の改善率が殆どとなっていますから、
(当然ながら新車の燃費ではなく、既に燃費が落ちてきているエンジンですが、
年単位のデータが有りそのまま比較走行するのですから、アップ率は確かに10%を超える例が多い)
もはや、眉唾的な製品の域は越えてデータが収集されています。
特に長距離走行でのテストでは効果の結果が出やすく、良好になるようです。
しかし、ガソリン車は、燃焼方法が異なることもあって、
なかなか有意な改善率がある燃料系添加剤に巡り会っておらず、
GRPのメーカーが出すのですから、かなり期待出来そうな製品ということで
試してみることになりました。
なお、テスト車1は現在、他の添加剤が入っておらず、おりにつけ燃費のデータを取っていますので
(逆に殆ど燃費の変化がわからないエンジンですので)
もし、顕著な向上出ましたら、かなりお勧め出来る商品と言うことになります。
パワーアップペイントのテスト以前の燃費データはこちらにあります。
採算ベースを考えてみますと自分で塗った場合で、
10%燃費がアップしてガソリン代が100円/1Lとしますと
1Lにつき10円のメリットですから、ペイント代が12000円としますとハケやペイント下げ缶は別にして、
ガソリンを1200L程度使用したら元々になり、それ以上走行すれば
後の走行分は10%得したことになります。(作業服は捨てても良いものを着用、服代は入れないでくださいね。)
これは1Lで9Kmの自動車で10Km走行するようになった場合で、約12000km走行時と言うことになりますので
営業用ならすぐ採算が合い、年5000km程度しか走行しない人の場合は、2年半ぐらいかかってしまいます。
ですから、3年以上自動車を買い換えない人にとっては良いかも知れません。
産業界では膨大な燃料を使用しますから、採算が取れる余剰分がサービス面で生きてくると良いですし
個人的には、排出ガス量の総和が減ればなんだかうれしく感じます。
テスト車1:
ローレルHC33、H4式、SOHC、オドメーター89174.8km
使用オイル10w−30(ナプロ合成油「ファストトラック」)2001年9月に交換後約4000Km走行済み
オイルフィルター:ネフロン濾過システム使用
ガソリン:無鉛レギュラー(メーカー品)給油は満タン法
使用燃料添加剤:なし(テストデータを取るため)途中から添加する予定
使用オイル添加剤:なし(テストデータを取るため)途中から添加する予定
使用状況:通勤(片道15kmを30分前後かかります)が中心。昼間は動かすことがあまりなく、
エアコンはほぼ常にON。高速道路使用もほとんど無い。
塗装状態:
220g缶1個全量使用:側面と底面にタンクガードなどは外し2−3回の重ね塗り。塗装後3時間以上放置
上面は塗装出来ず(ガソリン満タンのため、後日底面に重ね塗りする30g)。
必要な道具など:
あらかじめ「ハケ」500円程度と「ペイント下げ缶」500円程度、「軍手」100円程度は購入しておきましょう。
ジャッキは安全のため2台あった方が良く、オイル交換と同様に注意して支えてください。
他にウエス、古新聞、段ボールなど
寝そべって作業する場合は、新聞紙か段ボールを広げ、ペイントが床に落ちても汚れないようにしておきます。
タンクガードがある場合が多いので、10mm−12mmのラチェットなど、最低限の工具は
あった方が良いです。
(1回で捨てる結果になる可能性が高いので)
市販の安い油性ハケを使用しますが、3cm−5cmぐらいの大きさで良いと思います。
下げ缶はペイントを塗りやすくするための口の広い容器でいいですから、
大きめの缶詰などの缶を利用しても良いでしょう。
220gの缶は口が小さいですから、底に分離した有効成分固体を出すのに1寸(3.3cm)ハケがいいです。
作業性:
服装は汚れて捨てても良い格好をし、風が通る、換気の良い場所で行った方が良いでしょう。
ペイントを移し替える際に「塗料の容器の底に何も残らないよう」攪拌を確認し、
220g缶の場合は必ず1缶の全てを使用してください。
塗料の溶剤はトルエンとキシレン配合のアクリルシンナーで、塗装する際は希釈(薄め)せず、
そのまま塗ってゆけばよく、
1回塗りますと、最初の部分がほぼ乾燥していますので
2回目3回目と使い切ってしまうと良いと思えます。
(手が汚れた際は市販のラッカーシンナーで良く落ちます。)
塗料が垂れる場合は、乾くのをしばらく待ってから、再塗装してください。
塗装のコツはハケにべっとり塗料を付けるのではなく、
「穂先に塗料を少し付け、たれるようなら缶の縁で軽く切り、素早く塗る」という作業の繰り返しになります。
アクリル系ですから多少粘りは強く感じるでしょう。乾いた上での重ね塗りでは特に重くなります。
ですが、ハケを抑えすぎないことが大事です。
ムラなく塗るだけですから、誰にでも出来ますし、結構、楽な作業と思えます。
また、タンクを遮っているタンクガード、マフラーの遮熱板を外す場合は多少難しいかもしれませんが、
リフトであげるか、燃料タンク側をジャッキアップしないと作業がしにくいばかりでなく
シンナーを吸いやすくなりますので
作業に怪我などしないよう、注意が必要です。
こういった作業はディーラーさんでも、整備工場でも受けてくれる可能性が高いですから
(改造やチューンとは作業内容が違いますので、シャシブラックや防錆塗装と同じような内容となります。)
工賃を聞き、頼むのも1つの方法です。
試乗インプレ:
遠赤外線効果なのですが、これは即効的で、現在GRPもTEも使用せずに半年ナプロのテストをしてましたが
それら燃料系でもなく潤滑剤でもない全くフィーリングが異なることが良くわかる製品と思いました。
(ただし、活性化するまで時間がかかるので、塗装後、最低3時間以上置いてからの場合)
どちらかというとクレのパワーブースターを添加しているような低速からトルクが太くなる感じで、
通常のエンジン回転数の上がり方より早くなる感触です。
加速後、アクセルOFFしてもそのまま後ろから押されているような感じで、
燃料が変わったというより、アイドルアップが続いて、減速しにくくなっているような印象を受けました。
ただし、GRPなどとは明らかに効果の意図するところが違いますから
別の感触になることは、充分判別出来ると思えます。
ですから、他の潤滑剤とも併用すると更に効果的と思われます。
寒の戻りと言うわけではないのですが、少し肌寒い日で、水温計の上昇が何時より遅いですが、
現在は燃費テストなのに、試したくなってちょっとふかし気味で走ってしまいました。
加速フィールはきわめて自然でトルクが増えた感じです。
感覚的には「GRPより効果(変化)がわかりやすい」かも知れず、速効性がもたらす結果と言えそうです。
効果の変化を体感出来るのは、遠赤外線による着火遅れ改善が
トルクが不足する中低速帯のパワーバンドにマッチするようで、アイドリング時の回転数など
多少とも下げられそうな気がします。
(テストで知る限り、他のエンジンでもアイドリングが上昇する現象が起きています。)
ただ、現在は燃費テストですから、テスト後してみようと思います。
1週間もしますと燃料の噴射量を学習するAIが機能するのか、始動時のトルクや回転数のアップが
平常通りに落ち着き、加速感も通常に近くなってきます。アクセル開度が少なくなっているように感じますし
加速のレスポンスが落ちたようにさえ感じてしまいます。もちろん踏み込めば鋭く回転数も上昇しますので
アクセルワークの変化が起きたことが判ります。
ペイント前の元と比較しますと、それでもトルクがアップしているように思えます。
ですから踏み込みが少なくなればその分が燃費に還元されてゆくのでしょう。
ただ、時々感じるのですがこういう燃費テストという時に限って、燃費データ:
休みの日に家族で出かけたら、お花見やらの時期と重なってか年に1度か2度ぐらいしかない
30分以上の渋滞(1km程度動くのに)にも巻き込まれてしまいました。
アイドリングでの燃料噴射量が正確にどれくらいか判りませんが、エアコンONでゆっくり加速ですので、
低めで20cc/1分とすれば600ccぐらいになりますので、こういったロスは結構データに影響します。
高速道路で順調に1時間走ったら10Km/L程度は確実に走れるわけですから
走行状態などの分は補正しないと燃費テストにならない事が判ります。
ただ、2−3回満タンにして平均を取ればある程度補正になるかも知れません。
このメーカーが未使用期間の燃費を外気温・走行状態の影響も考え1年間単位で調べているのは
もっともなことと思えます。
テスト車2
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テストして下っている方のHPご紹介
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工事中
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