粘度指数向上剤

Viscosity index improvement additive



業務用:粘度指数向上剤

粘度指数向上剤」
あるいはレースなどでの
「高温時の熱だれ防止剤」として
製品化前のオイルに混合し、適切な粘度となるように
添加する100%合成のポリマーです。

通常の添加剤ですと
適切なベースオイルを選択できず、

一般的に販売されているこういった熱ダレ防止用製品は
原液の粘度が高い状態ではゲル化や配管閉塞などの危険性を伴いますので、
そのままでは販売されておらず、
安価なベースオイルに適度に薄められて、販売されています。
せっかく使用する高品質オイルに入れようとする場合は
希釈用のベースオイルによって
購入した高性能オイル自体の性能が十分発揮できません。
せっかくの高価なオイルに添加する際に
性能を劣化させてしまう要因になりますので
原液のままの販売となりました。
使用目的として下記のような効果が考えられます。

・サーキット走行などでの「熱ダレ防止用」
=高温域での粘度が調整可能となります。

・過走行車両のオイル消費軽減用
=油膜により、消費量が軽減されます。

・ピストンクリアランスの広いエンジン用
=シリンダーへの密閉効果でトルクアップさせエンジンが快調になります。
(少しだけ粘度が上がりますと、粘度抵抗より燃費が悪くなると考えがちですが、
燃焼がスムーズになることによって、逆に燃費が良くなる事例が多くあります。
=長期使用によって最適な粘度帯の変化があるためです。)

・高粘度のクラシックカーのエンジンオイル用
=手に入りにくい高粘度オイルを
自分の気に入ったオイルから作り上げることも可能です。

・マニアックな粘度を楽しみたい方に。
=ブレンディングチャートによって、ご自分の好みの粘度を知る手がかりになります。

・2台以上の車両をお持ちで、違う粘度のオイルをストックされている場合。
=低粘度側をストックし、適量添加することで高粘度オイル分を作れますので
余計な長期保管を避け、場合によっては2ペール以上ストックする費用を
さらなる高品質オイル1種類のストックにする予算も生まれます。

・オイル上がり、オイル下がりの発生しているエンジンに使用し
どの程度のオイル消費抑制効果が出るかは
ただいま検証中。
=少なくとも、オイル下がりで煙が多く出るエンジンに使用し、
煙の出方が少なくなったことは確認しています。
ただし、ステムシールを膨潤させたりする添加剤ではありませんので、
解決策というより、消費の抑制効果のみと解釈してください。
 

製品内容
 
主成分=混合ポリマー(DMP):
ポリアルキルメタクリレート(PAMA)とオレフィンコポリマー(OCP)
などを主成分とした高濃度の100%合成のVI向上剤です。

動粘度
粘度100度Cで2700(cSt=mm2/s)
40度では記載がありませんが
50000(cSt=mm2/s)ぐらい(=通常外気温度でポンピング不可の高粘度)と思われます。

引火点 110度C
密度=0.89(15度C) 
動粘度100度c=2700(cSt=mm2/s)
せん断安定性指数(Shear Stability Index)=45
(ASTM Dー6278)
=琥珀色
 

通常の20wー60の高温粘度は
100度cの動粘度が24(cSt=mm2/s)前後ですので
同じ100度cでの動粘度が
2700(cSt=mm2/s)という粘度が
どれだけ高い数値か
おわかりになると思われます。

この添加剤約50mlを
1000mlの「0w-30」のオイルに添加した場合
5%の添加で100度cの動粘度が30〜35(cSt=mm2/s)へ変わりますので、
見た目で粘度が増したことがわかります。
ボトルに入れて振って見ますと
「10-20W〜60-70」ほどのオイルと思えるほど
に変化します。

添加剤そのものの粘度は
みずあめやハチミツのような状態で
容器を傾けても
かなりゆっくり動きだし、すぐに落ちてこないほどの粘度です。

このため
オイルに添加する場合の計量方法は
計量カップにボトンと落とし、少し時間をおいて水平になってから量を確認するか
計量スプーンなどですりきりに計ってからオイルに入れ、
十分攪拌するようにしてください。

この添加剤50mlを
250mlのオイルに入れて10分程度かき混ぜ棒で混ぜ攪拌しても
まだまだどろっとしています。
(通常の高粘度タイプの粘度指数向上剤はこのくらいの粘度に希釈されているようです)
添加する場合は最初から1000ml程度のオイルと混ぜ、
長めのヘラや簡易的な電動ミキサーなどで
十分時間を掛けて攪拌してください。
その後にこのようにしていったん希釈した添加剤を
交換するオイルに混ぜて添加する方法が
より混ざりやすいでしょう。

堅めの状態で添加される場合は
出来ればエンジンオイルは熱くして
添加前か後には必ず走行するなどして
攪拌を十分してください。
なお冬期などは添加してからは20分程度運転するなどしてください。
エンジンを掛けて攪拌せずにそのまま冷えた状態で放置しますと
オイルパンの底に沈殿し、ストレーナーや配管の閉塞につながります。


荷姿:下記画像の右上のもの

左はテスト使用中の添加剤:ふたを開けた状態
通常温度で2液性エポキシ接着剤のようなゲル状を呈する粘度です。

使用方法:
ブレンディングチャートは下記に載せています。
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/macchann/hiroshi/oilblend.htm

あらかじめ混合するオイル1000mlー20000ml(ペール缶)
に上記で割り出した適当な量を添加し、
十分攪拌した上でご使用ください。

原液での追加添加は
オイルパンでの沈殿や
オイルストレーナーや配管を閉塞させる可能性がありますので
絶対しないでください。

※なおオイル製造メーカーの業務用です。
※混合する場合は自己責任の製品とさせていただきます。

販売価格:

1本500ml容器に小分け分=4100円(税別)

●送料=通常の当社規定価格(同梱可能)
代引き手数料は別途必要です。

※通常1本500mlで20Lペール缶に全量添した場合は
粘度が元のオイルの粘度帯の2段階程度上がります。
入れ過ぎに注意してご使用ください。

●ご使用者のご感想など:
 

使用車種・オイルなど インプレ・評価
プロステージ0w−30
 三菱コルト

2012-06-28

粘度指数向上剤が届きました。

試した車両は平成15年式の三菱コルトです。

エンジンオイルはワコーズのプロステージで3リットル、
今回の添加剤は40ml入れました。

二十分程アイドリングしましたが15分の辺りで少し振動が出た後
落ち着きました。

走行の感想ですが、粘度が上がったお陰か
ギヤをセカンドに落とした時に減速がしやすくなりました。

最近の車はやわらかい粘度のものが多く、
ましてや高回転の必要がないと
思われるCVT車でも当たり前に使われてますが 
よく回るからエンブレも効きにくいですよね。

抵抗が増えた分燃費は落ちるでしょうが
止まれないよりは良いです。

ヤマルーブやpakeroなどの高粘度オイルも考えてはいましたが
いかんせん試すだけで何万円は厳しいと思っていた中で
今回の材料を知る事が出来て良かったです。
 



ホーム ページへ inserted by FC2 system