更新2016/06/03
メ ンテナンス・メモ(その7)

このページ内容


ブレーキ片効きの理由

ブレーキの片効きの主な原因は色々挙げられますが、
整備上で最も多い例は、
下記のような
錆の発生に原因が求められます。

アルミであろうと鉄であろうと、有酸素状態(※1)では
必ずと言っていいほど錆は発生します。

※1例外的に油に漬かっていても、油に酸素分子があるため
  錆びる事も多く、また、酸素とは限らず、金属腐食する場合もあります。
まず、片効きがあるかどうかを確認するには
摩擦する部品の点検になります。

自動車は回生ブレーキ(※2)を併用している場合もありますが
通常は、固体同士の摩擦によって減速します。
ライニングでの摩擦を見てみますと、
進行方向に対して前側のライニングがほぼ必ず先に減る傾向が分かります。

※2電気モーターによって発電と減速を兼ねる構造。
  電気モーターの電車の車軸や最近のエコカーなどにも使用されています。

画像の左後ろのドラムブレーキにあるライニングも同様に
前方方向(画像の左側の方のライニング・特に下半分)が減っています。

ライニングの場合は、ピストンの左右のカップ部分に
ブレーキフルードの漏れがないかドライバーペンチなどで持ち上げて確認し、
無い場合は、前後のライニングをシリンダーの動く方向(この場合は進行方向に並行に)
手の力ぐらいで動くか調べてみます。

なお、ライニングシューと背面の鉄板が当たる金属部分やピストンを押す金属部分の
金属同士にも、モリブデングリースや、かじり防止の潤滑剤、
あるいはGRPのチキソブリース(スプレー)
を塗っておくと良いでしょう。
  当方では鳴き止めを兼ねてワコーズのスレッドコンパウンド(銅粉末)を使用しています。
 

車種によって動きにくいものもありますが、まあ手で動けば問題ないと判断できそうです。
左右とも同じ減り具合かも確認した方が良いでしょう。
 

参考までにブレーキカップからの漏れの画像を載せますが
この車両ではありません。

下記はディスクブレーキのパッドの減り具合です。

この場合はディスクローター(お皿のような鉄板)に当たる方が摩耗しますが、
上記の画像では、左右の差が一目瞭然です。
進行方向が上になるよう並べていますので
お分かりになりますね?
左はほぼ綺麗に内外とも削れていますが
右の対は、内側が少なく外側が多いというアンバランスな状態です。

実は、このディスクブレーキの場合は、
ピストンの入っているキャリパーのシリンダー部の錆などによる固着ではなく
キャリパーをスライドさせているピンの錆による固着が原因でした。

下のスライドピンは問題なく動きますが、上部のスライドピンが全く動きません。
このタイプを外すには、ただひたすら押し出すだけ。
この状態ではプレスが出来ないので,叩くのが一番簡単な方法になってしまいます。
ただ、ブーツの溝がありますので変形させるとやっかいです。
色からも分かるように錆が相当回っていました。


ローターの上にスライドピンのブーツを置いての画像

このピンは綺麗に錆を落として、保護のため潤滑剤を塗り完了。
ここでは、固着がひどすぎ、ハンマーで何度もたたかないとゆっくりでない状況でした。
このため、GRP潤滑スプレーとPLUTO 808の塗布によって
解消しています。通常なら、交換しかないでしょう。

叩きすぎますと金属の変形がひどくなりますので
2時間ほどゆっくり時間をかけてています。
潤滑剤の効果もあり
手ですっと動くようになり、片効きも無くなりました。
ピンの内部を軽く研磨し、ブーツの枠をきちんと整えて
また、スライドピンを1000番のサンドペーパーで錆落としし、
更にもう一度GRPを塗布し、ブーツを取り付け完了です。
 
 

デフ・ドレーンボルトに付いた 摩耗粉

ディファレンシャルケース内部のギアオイル量の充填量が
ずいぶん少なくなってきています。

ギア自体の耐久性は向上していますが、長く乗ろうと思われる場合は
ギアオイルの交換時期は早めの方が良いかもしれません。

下記は交換履歴の分からないディーラーでの車検を毎回行っている自動車の
デフオイルケースのドレーンボルトになります。
盛り上がるように摩耗粉が溜まっていました。
拭き取ったのが右画像です。

この状態で大体推定で10万キロは走行していると思われますが
26万キロを越えてもまだ異音などは発生しておりません。

ベアリング音が出ますと
発生場所によって、修理費も変わりますが
交換しますと2万円から6万円と高額になります。
 

キーレスエントリのリモコン キーの良否

キーレスエントリー車が増えてきていますが、
リモコンの故障かどうかを調べる方法は
赤外線スイッチのキーの場合は見えるので可能になります。

トランスミッターのスイッチを押しますと
下記のように発光するのですが、
これはデジタルカメラ(携帯電話カメラもOK)にて
点滅の有無を確認してください。

壊れている場合や、電池切れの場合は点滅しません。
点灯した場合は
設定ミスなどの原因を探ってください。
赤外線式は簡単な設定ですから
正しく設定すれば、ほとんどすぐに作動しますので
点灯するのに、何度も失敗する場合は
ひょっとするとトランスミッター内部の
基盤が壊れている可能性があります。
この判断は、他の正常作動確認済みのトランスミッターで
作動するかを設定するしかありません。

また電波式の場合は当然点滅しません。
電波式の場合では
電池切れかどうかを確認し、あるいは新品の電池を入れ
作動を確認する方法をとり、
作動しない場合は
トランスミッター側の認証コードの再設定を行います。
これで作動しない場合は
同じように設定ミスを探り、
問題ないようでしたら、
残念ながら基盤交換になる可能性が高いでしょう。

※同じメーカーの年式車種違いの場合は互換性がない場合もあります。
 

インテーク マニホールドとスロットルボディの掃除の効果

燃料添加剤やクリーナーで
ガソリン側からのフューエルライン・キャブレターやスロットルボディ・
インテークマニホールド・インテークバルブ・燃焼室・の掃除をすると
エンジンの調子が随分よくなることは
よく知られています。

新車から時間が経つにつれて、
カーボンやワニスの付着などによって
性能劣化=レスポンス、燃費などの劣化が起きてきますので、
実は
元の新車の状態に近づけているだけなのですが
かなり体感出来る効果が得られる場合が多いようです。

今までのクリーナー等で
キャブレターの掃除は出来ましたが
電子制御式のスロットルボディの掃除jは
クリーナーの絶縁性が無いことや、
清浄性が強すぎる事で、
余程慣れていないと
逆に壊してしまう事も起こったようです。

最近になって
そういうクリーニングを出来る洗浄剤が出てきていますので
この項目では
その紹介になります。

 

1.インテークマニホールドの掃除が必要と考えられたのは
希釈燃料エンジンの登場によって
5ー10万キロ近く走行すると、エンジントラブルが起きるようになってから、
特に顕著になりました。

普通は、インテークマニホールドが汚れて調子が悪くなるとは考えてもみないのでしょうが、
バルブクリーナーなどを十分して、燃焼室などをクリーニングしていている自動車に試して見ますと
結構トルクアップしたように、エンジンが快調になることが多くなります。
 

当方での施工では、ほとんどの車の走行距離が6万キロ以上の走行距離ですので
劣化していた車の性能を顕著に下記のように改善してくれています。
施工は走行距離としては5万キロあるいは5年以上経過したエンジンに
向いていると思われます。(=汚れのない新車には必要ありません)

1.かなり体感度のあるトルクアップ
2.加速感、レスポンスの向上
3.燃費の改善

NEWーTEのように新車の性能をアップさせてしまう効果は
クリーナーですから無いのですが、
「燃焼室潤滑剤のNEW-TE」や「燃料改質のナプロGX」を使用していても
相乗効果が見られることから
燃焼室にだけではなく、
燃焼室の手前の吸気系のクリーニング
(=キャブレター清掃やスロットルボディの清掃と同じように
インテークマニホールド清掃も含めて)
行うことは、走行の多い車には
かなり効果的だと分かります。

各ディラーでもインテークマニホールド周りのクリーニングが
見直されていますので
一度試されると良いでしょう。
クリーニングするだけで
元のエンジンの調子に近づくわけです。
ですので、新しいうちの効果は期待しないで、
最低でも50000kmぐらい走行したエンジンでお試しください。
結構劣化していたのだと分かりますよ。

注入方法は
インテークマニホールド内部の負圧を使ってホースが連結されいる場所から
点滴の容量でゆっくり注入する方法を取ります。
10mlを1分間で点滴する程度の流入量になります。

下記はブレーキのマスターバックへの配管を途中のジョイントで外して、
マニホールドへ繋いで
注入しています。

チャコールキャニスターから
インテークマニホールドに繋がっているホースを
利用しても良いでしょう。

ワコーズの製品で作業用点滴用具は3780円ですが販売出来ません。
自作も出来るのではないかと思います。
下記に簡易点滴用具タイプを紹介します。
レックス液の販売は中止になりましたが
NEWーTEプレミアム添加で効果が良く判ります。


 

結構高い値段で(5000円ー8000円)施工されることが多いのですが
単にクリーナーを入れるだけですし30分程度の作業です。
それほど面倒でもありません。
慣れたら誰でも出来るのではないかと思えます。

当社での施工は
洗浄液が200ml程度までの施工は3600円(8% 税込み)で、予約にて施工いたします。
なお作業の難しい自動車もあります。
部品を外して作業しなければならない場合は
別途に脱着工賃がかかる場合がありますので
必ず、ご連絡ください。
  ※外国車は作業しませんのでご了承ください。

なおワコーズ商品に関しましては
2016年6月を持ちましてメーカーの意向により通販は中止いたします。
また商品の性格により
店頭施工のみになりますのでご了承ください。

洗浄液の販売は (株)和光ケミカル の意向により2016年6月を持って販売は中止いたしました。
店頭にての施工のみとなります。
ただ注入器具は残っている分は販売いたしますが、
NEW−TEプレミアムとの同時注文のみ販売となります。

※注意点を下記に記載しますので必ず読んでください。


上記のような輸液用具(現在は20滴=1ml)は大体一組200円ぐらいのものですので
これを利用すれば良い事になります。
しかし、上記は医療機器になるので少量で売っていなかったり、買えない場合もあります。

当方では
上記の医療用での輸液セットを販売する事が出来ませんので
RECS点滴用のために道具が欲しい方は
下記の業務用ワコーズ商品が販売中止になりましたので
簡易点滴用具をご相談ください。

これに洗浄瓶をつなぎ、インテークマニホールドの負圧配管と接続する
下記のような道具が作れます。

ご参考までに、
容器にレックスを入れ、配管をつなぎ、エンジンを掛け
直接容器から吸いだし、
負圧のかかるところへうまく会うホースをジョイントします。
液の流れすぎを防ぐため
液調整用のクランプを点滴筒の上流部に移動して
取り付け時はクランプは閉じて(下げて)液が流れないようにしてください。
(下記画像のようにします)
全く負圧がない場合は、そのままですと20滴で1mlですが
エンジンを掛けたインテークからの負圧があるため
1分間で10ml(200滴)
3秒で10滴程度になるよう調整してください。
目安として液のぽとぽと落ちる早さは
「液の落ちる流れが糸を引くようつながらない」早さで
ホタン・ポタンという数えられる早さよりはずっと多く流れます。
また「たこ管」の穴は必ず開けていませんと、液が急に入ってエンジンを壊しますので
画鋲などで裏の平面に必ず穴を開ける事が必要になります。
穴の大きさも液の流量が早い場合はある程度大きく調整する必要があるかもしれません。
 
販売用品は穴を開けるようにしていますが、確認して、開いていなかったり、
穴が小さければ
画鋲などで調整してください。
通常の点滴器具にはたこ管に穴は開いておりません。


市販品での作業では(配管が多少太さがありますので、)最初に必ず液の調整が必要です。
クランプは閉めて液が流れない状態にして液を洗浄瓶に入れて、
後で開いた時に糸を引くように流れださなければ、大丈夫と思います。
すべて取り付けてエンジンを始動します。
この状態では液は流れない状態です。

その後、クランプで液の流れを調整します。
点滴筒に液がたまりすぎますと、洗浄液が無くなったり、洗浄液の入ったボトルを斜めにして
空気が取り込まれた時に
一気に洗浄液が流入しますので
作業中は必ず注意して見ていてください。

万一の液の大量流入はエンジン破損に繋がりますので
マニホールド近くの配管に爪を立てるなどして、
そういう事が起こった際は
液の流入を手で止めて、液の流れを調整してください。

専用器具でもある程度この現象は起きますが
大量の洗浄液でなければ大丈夫と思います。


※洗浄液が燃えて煙が出ます。
基本的に排気ガスと同様に有害ですから、
吸い込まないよう屋外の風通りのよい場所で施工してください。

※洗浄液が入った後は、必ずエンジン内部に洗浄液が残らないように
レーシングで排出するか、しばらく走行するかしてください。

もし下の左のようにクランプが点滴筒の下流に付いている場合は
(製品はそのように配置されていますので)
上記あるいは右の画像のように上流へ来るよう付けなおしてください。
調整の白いコマを挟んでいるプラスチックを広げれば
白いコマが外れ、配管からクランプが抜けます。
そのクランプを点滴筒の上部の管に挟み、白いコマを付ければいいだけです。
取り付けた際は必ず配管を閉じるようにクランプを調節しておきましょう。
(上記の画像では白い輪を真ん中=下方へ移動させると閉じます)
 

↑上記画像の超簡易セットは250mlの容器で556円となります。

 チューブのみ付けている超簡易タイプとなります。

↑こちらはワコーズ製の商品になります。

販売しておりません。
 
 


  ↑上記の画像の500mlのエア抜き付き(=製品と同じもの)の簡易セットの値段は823円です。
こちらは画像の異径ジョイント大小2本と内径4mmと8mmのナイロンホースを約10cmカットで
セットしています。

メーカー品と異なるのは下記になります。
※黒いゴムも右画像のジョイントも入りません。
※ぶら下げ用に針金やひもなどでうまく吊す方法を考えてください。
※輸液ホースとボトルは同梱している結束バンドで締めてください。
※クランプは閉めていませんので、液を入れる際にスライドさせ、閉じてから作業してください。

※もし車両側の負圧配管などの直径がお分かりでしたら
ゴムホース4mmファイ、7.5mmファイ、12.5mmファイのゴムホースを
販売いたします。(100円/約5cmー10cmカット)

ナイロンホースは見えやすいですが、きつく入れませんと抜けやすいため、
テーパーの根もとまでしっかり入れてご使用ください。
最終インテークへは車ボデイ側のホースあるいは上記ゴムホースなどもご利用ください。

負圧側の配管がサイズ違いで入らない、
あるいは抜ける場合は下記のようなジョイントとホースで
つなぐといいでしょう。
(500mlのタイプには大と小の2個のジョイントをセットしています。)

 

※下記商品はワコーズの製品で作業用点滴用具は3780円ですが販売出来ません。
上記同様RECS作業の施工は
あくまでも自己責任になります。施工にはご注意ください。

製品版と簡易セット823円の内容の違いは
同じ500mmエア抜き容器を使っていますが
下記パーツが少し違います。

製品版は
1.クランプの構造(ワコーズ製は金属バルブ)
2.配管の太さ(ワコーズ製の方が直径が短い=細い)
3.つり下げワイヤ+引っ掻け金具が付く
4.接続用のゴムが1種類多い=3本付き(ただし上記12.5mmファイで対応)
5.点滴ホースなど予備が1つ付いています。
6.構造解説付き=このページの説明でご理解頂ければ施工に問題なく出来るでしょう。
  超簡易セットと簡易セットには解説も構造図も無しです。
7.500ml容器は同じ。


その後の施工(2万km-4万kmごと)を考えますと
ディーラーや整備工場で施工してもらうよりは
結果的に安くなる値段になります。

施工の画像は
キャ ノンイメージゲートウエイ上にアップしております。
いろんなホームページに施工図が記載されていますので
前もって配管をどこにつないだらいいかなどは準備して置いてください。
用具などの接続や
RECSを自分で施工・あるいは自作される場合も
そんなに難しいものではないのですが
上記簡易的な器具でで施工される場合も
あくまでも自己責任でお願い致します。
 

  いちばん良い方法はインテークマニホールドの分解掃除です。
  でもこれは更に難しい作業でしょうね。
※ なおRECSで効果が出た場合は(出なかったエンジンでも)
NEWーTEプレミアムバージョンをその後で添加し、
RECSでの効果向上の体感と比較されるといいでしょう。

たいへんわかりやすい比較実験なのですが
やはりRECS自体はメンテナンス商品ですので
今まで悪くなっていた性能を元の状態に近づけるだけです。
悪ければ悪かったほど性能が落ちていたのだと分かります。

それでもRECS施工では残念ですが、
トルクアップやレスポンスや
更に燃費の向上率は
産業界仕様のNEWーTEプレミアムを使うのとは違って
わずかな状態とわかります。

RECSで効果があった場合は、「汚れていたんだ」ということで、
メンテナンスしてよかったと、クリーニング効果を体感ください。

※NEWーTEプレミアムでのマフラーの汚れの比較
(同年代で9万キロ前後走行した同じPM11)


なお下記画像は比較のためですから修正など全くしておりません。

上記の車両はNEW-TEプレミアム添加無し↑
ナンバーが付いていない一番上の画像の手前の車両でこの年式では
ごく一般的なススが付着している状態です。

RECS(レックス)施工済み+NEWーTEプレミアム使用車両。
NEWーTEプレミアムをガソリンに0.04%程度入れて10ヶ月走行しました。
元々GRPを入れているのでススはあまり多くはなかったですが、
現在はススはほとんど付着しておらず、地肌が見える状態です=水蒸気でうっすら錆びています。

他の車両ではRECS(レックス)を施工・使用しなくても
NEWーTEを使用するだけで、ほぼ同じような傾向が見られています。
なお、サーキット走行をする仕様のエンジンのユーザーは
カーボン付着も無いので
RECSは施工する必要が無いと言う理由で

もっぱらNEW−TEだけの添加をされております。


2.このクリーナーは、現行の電子制御式スロットルボディの掃除専用に
開発されています。
効果はスロットルボディのススやワニスの除去で、
RECS洗浄で効果のないエンジンが調子が良くなる場合がありますので
そういったエンジンでお試しください。


 

詳しい資料はメーカーの仕様書をキャ ノンイメージゲートウエイ上に
アップさせて頂きますので、見て頂くとしまして、
業務用になりますので、
自己責任で施工してください。
といっても、それほど難しいものではないので、慣れた人なら
簡単に使える商品です。

この商品は施工のみとなります。

希望小売は1890円ですが、
通販価格1440円/1本(消費税8%込み
) にて
別途施工工賃が必要となります。
 
 

オイルプラグからのオイル漏

  
 

ホンダライフなどのエンジン側面には、マイナスドライバーなどで外れる
オイルプラグが付いています。
Oリングが痛んでオイルが漏れる症状ですが、走行中より
車の停止中に駐車場の床にかなり落ちて広がってきますので
発見しやすいと思います。

通常は大掛かりな修理になるオイルプラグなのですが
このエンジンの機種はそのまま、このプラグを押し込んではめるだけでOKです。
値段は600円ぐらいですので、DIY感覚で修理してください。
 

オイルポ ンプの異音とオイルストレーナーの詰まり(閉塞)

プレーリジョイPM11、H8(1996)年式、DOHC
テスト期間

2009年7ー2013/3月まで約4年間
走行距離=101378km(オドメータ)

オイル交換歴:

走行距離63530kmで2007年12月に入庫。
オイル使用期間と使用距離不明で
その後に車検で
2008年4月にオイル(バーダルXTC5w-40)交換+GRPなど添加。
2009年12月に6936km/20ヶ月目で(バーダルXTC5w-40)オイル交換+GRP。
2010年1月に3947km/5ヶ月目でオイルテストのため(0w-30)オイル交換+GRP。
2012年2月に9465km/26ヶ月目で(0w-30)オイル交換+GRP。
2013年3月に約11000km/13ヶ月で(フックスプレミアム5w-40)オイル交換+GRP。

使用状況は平均的に通勤買い物使用。
年に数回、登坂路や100kmを超えるツーリング。
というような、平均的な使用形態と思われます。
ただし、オイル耐久テストを兼ねて、
長期間使用していますので
オイル管理の不明な古い車では
あまりお勧めできるオイル交換スパンとは言い難いと思います。

このような使用状態で使用していましたら、
2012年の夏頃から
特に30分以上の連続走行が続くと
加速時にノッキングしやすくなって来ました。
過走行車や使用年月が長くなった車では
良くあることですので、
とりあえずガソリンにハイオクを混ぜて(オクタン価を上げて)
走行すると全く収まってしまったので、
そのまま継続利用していました。

ところが、
13年2月末ー3月になって始動して5分ぐらい走行すると
ボンネットの中から「ウィーン、ウイーン」と
エンジン回転数と同期するベアリングがガタが出た時の音に近い
「異音」が発生するようになりました。
ただ、
エンジンが暖まってきたり、エンジン回転数が2000rpmを超えると
異音が消えて、聞こえなくなってくるような、
不思議な異音の発生の仕方で、
「果たして、どこから出る音だろうか」と首をかしげていました。

この異音が
だんだんと頻繁に起こりだし、
走行中にコンコンとタペットかメタル音まで
理由もなく頻繁に発生するようになってきましたので
本腰を上げ、点検をする事にしました。

このモーター音に近い異音が
ウオーターポンプか
テンショナープーリーの音か
はたまたパワステポンプなのか
あるいはコンプレッサーや
ジェネレーター部のベアリング音かと
確認するために、それぞれを回している
ファンベルト、エアコンベルト、パワステベルトを外して
確かめました。
で、
結果は最も作業しにくく費用の掛かりそうな
エンジンの中の異音という事が分かりました。

となると、その音の元はオイルポンプぐらいしか考えられません。
ノッキングやタペットかメタル音の症状からも、
オイルが回って無くて、潤滑不足や冷却不足によって起きる現象に近い訳ですから。

修理するとなるとかなり時間が掛かります。
今のところ、
エンジンはすぐ掛かるし、ゆっくり普通に走行する分には
問題がなさそうなので、
大がかりな修理はもう少し様子を見てからにすることにしました。
(年式も年式ですしー。)

このところの「オイルの耐久テスト」でオイル交換をずっとしていませんでしたので
さすがにこのオイルではこのまま走行するのに不安もあるので
この際に別のテスト用オイルに交換することを考えました。
新しく使用するオイルの性能も試したかったからです。
どう変化するか楽しみでした。

オイル交換で、
廃油するオイル自体は普通に1万キロ走行したオイル並で
ゲル化やスラッジがボトボト落ちる事も全く無い普通の状態でした。
つまり普通に汚れたオイルが抜けて来ただけで
オイルストレーナーの目詰まりなどを考えるような
不思議な状態ではありませんでした。

オイルフィルターも交換し
テスト用のフックスのプレミアムオイル5wー40(4200円/1L)を
4本=4L注ぎ
その後にGRP(808)を200ml添加しました。

すぐにエンジンを始動=結果はスムーズそのもの。
非常に良く回ります。
ただ、ウイーンというオイルポンプの音と思われる異音は
まだ、うまく消えてくれませんでした。

その後アイドリング状態でエンジンの回転数を
6000rpm前後まで上げて
オイルのフィールの良さを感じたのですが
4ー5分後、突然
「オイルプレッシャースイッチ」が点灯し
間髪入れず「カンカンカン・・・」と・・・・。
オイルがない時のエンジンの音でした。

その時は「オイルポンプをやってしまった!!」と思ったのです。
ところが、
ほんとうは、オイルストレーナーの完全な目詰まりだったことが
後になって分解して分かりました。
キャ ノンイメージゲートウエイに画像あります。


オイルパンを外すとオイルストレーナーが見えます。

外したオイルパンにも
指で掴めるほどの大きさのスラッジが溜まっていました。
いわゆる「GRPのゲル化では無く」
オイルの洗浄性能により、
タペットカバー部からオイル交換の際に新油が注がれて落ちてきた物です。
(画像ではうまく見えないので載せていません)


オイルストレーナーを取り外した画像です。
オイルの清浄分散剤などの効果で
オイルスラッジの剥がれた箇所が所々見えています。


新油交換の際や、
オイルの洗浄分散剤の効果で剥がれた
オイルスラッジや
炭化したオイルの粒や膜状のかけらが、
完全にストレーナーを塞いでしまっている状態です。
ストレーナーの中央にも3枚ほどくっついています。

パーツクリーナーでも落とせないので、
金属ブラシやマイナスドライバーでこすって
通路を作り元通り取り付け、オイルを入れてエンジンを掛けました。

少なくとも頻繁にオイルレス状態で自動車を入出庫で移動させねばならず、
エンジンを回していたので
「どこか音が出るだろうな、少なくともオイルポンプは壊れたかも知れない」
と諦めていたのですが、
「恐るべしGRP!!」
全く正常なエンジン音に戻り、異常な音も全く消え、
オイルポンプが故障でないことも、タペットやカムに傷が付いたり、
メタルの異常もないことが
この時点ではっきり分かりました。
もちろん6000rpm前後でのレーシングでも異音は発生しません。
逆に調子が良くなって行くのが分かりました。


もう一度、オイルパンを外し、ストレーナーの内部を確認しました。
入り口は綺麗に落とせていたが、内側はわずかしか落とせていない状態です。
これで、普通に循環するわけですから
相当ひどい状態だった事がわかります。

通常はこのストレーナーは新品交換する作業になります。
車種にも寄いますが、部品代+工賃で10000円位と思われます。
(オイル+オイルフィルターなどは別途)

エンジン始動できず・・・燃料ポンプ系の故障

10万キロ走行のAZR60のノア。

今まで調子かかっていたエンジンが、いったん止めると再始動しなくなってしまうケースです。
最初はJAFにて燃料タンクをたたき、燃料ポンプを刺激して
再始動したので、本人はバッテリーのせいと思い
その場で弱っていたと思われるバッテリーを購入し、交換して
しばらく様子を見ていました。
普通に調子よくかかっていたようです。

その後、一月ほどしてメータから見て燃料が1/3程度に少なくなった時に
エンジンを止めると、同じように再始動しなくなってしまいましたので、
またJAFを呼んで燃料タンクをたたいて始動させました。
が、しかし今度は前と違ってエンジンを切ると再始動しなくなってしまっていました。

何度かセルを回しましたが、かかる気配がないので放置して
救援を求められ、引き取りに行こうとしていたら
20分ほどしてエンジンが何事もなかったかのようにかかったとの電話がありました。
どうもガソリンが少なくなると起きているとのことで、
エンジンが始動したので
今回はスタンドにてガソリンを満タンにされ、満タンにしていると
エンジンを止めても必ず再始動が出来ることが分かったようです。

通常は再始動しないと
燃料ポンプの故障が考えられますが、満タン時には何も起きないのがよく分からない。
とりあえず入庫したので燃料ポンプの故障と判断して、走行距離の少ない中古品のポンプを探しました。
届くまでの2日間は何度キーを回してもエンジンは始動していました。
ガソリンはほぼ満タンに近い状態でした。

燃料ポンプの中古はポンプとフィルターが一体になっているタイプでした。
そのまま車の燃料ポンプを外す時に、ひどく黒く汚れたガソリンがこぼれたので
中古を取り付けた後に、
故障と思われる燃料ポンプを分解してみました。
案の定、電源をつなげると単体での燃料ポンプが必ず回転しましたので、
ストレーナーやフィルターが真っ黒であることから
ガソリンが少なくなるとストレーナーから吸い上げられなくなって
エンジンがかからなくなった故障ではないかと思えました。

パーツ的にはフィルター+ストレーナー部だけの交換
燃料ポンプ部だけの交換
その両方の交換とできますので、
今回のケースはどうもフィルター+ストレーナー部だけの交換で修理が完了する予定でしたが
故障は蓋を開けないと分からないため
両方の可能性から見て、走行の少ない中古となったわけです。

大きな画像は
キャ ノンイメージゲートウエイあります。
 
 
 



メ ンテナンス・メモ(その1)
メ ンテナンス・メモ(その2)
メ ンテナンス・メモ(その2-1)
メ ンテナンス・メモ(その3)
メ ンテナンス・メモ(その4)
メ ンテナンス・メモ(その5)
メ ンテナンス・メモ(その7)

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