上記にいろんな症状を書いてみましたが、エンジンオイルに入れる添加剤で 修復or改善出来そうなものは、1.3.5.9.or11.ぐらいかと思います。 元々、添加剤は、エンジンの状態をベストコンディションに保つためにありますので、 パーツが壊れてしまった状態を修復出来ません。あくまでも壊れていない場合だけ改善できます。
ほとんどの添加剤や高級オイルにはどんな効果が多くなっているかというと
エンジンにとってオイルや添加剤の善し悪しはかなり重要になります。 しかし、病人に薬が効くか効かないかと同じで、場合によっては手遅れということもありますし 似た症状でも全然良くならなかったりもします。また、 病気にならない人にとっては、あまりありがたみのないものでもあります。
添加剤の効果 | 特性 | 効果 | 体感できることがら | 何故そうなるのか |
耐極圧性 耐摩耗性 | 摩擦摩耗を下げる | 1.荒れた金属表面に作用し、なめらかにする。 2.パワーのロスを少なくする3.エンジン各部の耐久性が上がる | 1.雑音→小さく 2.パワー→アップ 3.燃費→良い | それぞれのHPを参照してください |
添加前 | ||||
タイプ(1 | 1.2.3.=少し | 固体潤滑剤の摩擦係数による | ||
タイプ(2 | 1.=中2.3.=少し | 表面処理剤による | ||
タイプ(3 | 1.2.3.=中 | コーティング剤による | ||
清浄性 | 汚れを除く オイルの寿命を延ばす | 1.オイルの流れに障害になっていたスラッジなどがなくなるためオイルによる冷却効果がもとに戻って、焼き付きを少なくする 2.圧縮ガスの漏れになるオイルリングまわりの汚れを取り、コンプレッションを元に戻すため | オイルの寿命が延びる 排ガスが改善 パワーが上がる | 洗浄分散剤の効果でエンジンを正常に機能させる※場合によっては圧縮抜けを起こす |
圧縮を上げる | 有効成分が膜をつくる | 1.ピストンの密閉性を上げることで、圧縮圧力が上がり、完全燃焼しやすくなる 2.パワーが戻る | 燃費が良くなる アイドリングが安定 排ガスが改善 パワーが上がる | 元々のエンジンの圧縮比に近づけるため |
例えば、カムシャフトのシールににじみが多く出ている車に、テフロン系添加剤を入れますと、 その摩擦係数の低さなどによりエンジンを回しますので油圧も上がり安くなります。 当然オイルのにじみもひどくなる可能性が出てきます。 もしタイミングベルトに付いた場合、即ベルト切れという結果になる可能性があります。 ラジエターなどの水まわりが痛んでいる場合も、ラジエターキャップの交換や開いていたサーモスタットの交換によって 逆にラジエターやホースに負担がかかるようになり、水漏れを早めてしまう場合や、交換したのだからといった安心感が逆効果となり (添加剤を入れた場合、余計に回すことも手伝い) 水漏れに気が付くのが遅れオーバーヒートとなる場合もあります。 添加剤で出力が上がったり、そういった走行をする場合は、メンテナンスに注意が必要です。 これは、1つの部品で故障した場合に、その箇所だけ修理をして済ませてしまう場合によく起こる 出来事です。 特に、オーバーヒートした場合など、 ・エンジンオイル ・ラジエター・クーラント・サーモスタット・ラジエターキャップなど周辺 ・ATF ・その他(ファンベルト・タイミングベルトの確認など) 結構多くのパーツを調べておくことが肝心です。 もちろん、しばらく様子を見ることも必要でしょう。