チタン系添加剤

摺動部の油膜切れから金属摩耗を防ぐ、固体・液体金属潤滑剤があり、
液体の有機チタンは、ポリマーとして存在し、無機物にも作用し、劣化した炭化物に対してその酸化促進を防いだりします。
また、熱分解による金属との反応では、高温でTiOになり、
低温では鉄と反応しFeOTiになります。

固体のままで使用する際はルチル結晶体を、0.01μm(ミクロン)と言う微細な状態にし、オイル中にコロイド上に分散させ
液状化チタンとして使用されることがほとんどです。
きわめて腐食を起こしにくい材質なので、そういう目的には有効と思われますが、
ただし、極圧性は関しては塩素系・イオウ系などのほうが上回っているようです。

なお、ラボデータとしては他の添加剤と比較して、きわだっていると言うことはないということを
チタン系添加剤販売メーカーの方から伺っておりますが、
体感的な効果はわかると言うことです。
こういった微妙な差の印象から考えますと、
どうも、こういった成分をオイルに添加する効果は、
「コロイド粒子添加による流体の抵抗・乱流発生」と似たような現象なのかどうか、調べておりますが、
なにせ、流体力学の基礎自体がまだ勉強していないため、わかっていないものですから、
うまく説明できるのは相当先になってしまいそうです。

なお、摩擦面に酸化チタンと硫化チタンとをコーティングすると、摩擦特性が改善することが知られています。
おそらく、チタン系の添加剤はそのような理由から、ジアルキルジチオリン酸チタンと思われ、
チオリン酸塩が分解し、固体潤滑剤皮膜を形成するタイプ(有機モリブデンと同じタイプ)と考えられます。

また、チオリン酸誘導体はチタン、モリブデンのほか、亜鉛、銅、カドミウム、鉛、銀などが知られています。
 

工事中。

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