普通に、加速するし、登坂もそれほど苦にならない場合は添加剤の出番かも知れませんが、 下記のような場合、整備の方かも知れませんので、チェックしてみてください。
症状がいつ出るのか | エンジンの状態 | 時期 | それに伴う現象 | 原因と思われる推定箇所 | 点検・交換・修理 | その他 | |
登坂・加速などアクセルON時スピードが出ない | エンジン暖気後 | 特に夏 | カリカリというノッキング音がするが失速まではしない | 点火時期がずれている・燃焼異常 | 点火時期を調整する。 | ガソリンのオクタン価を上げる(レギュラーからハイオクを使ってみる) | |
同上 | 暖気前後を問わず | 外気温問わず | 失速に近い症状が出る | 失火・燃料供給不足 | プラグ、プラグコード、燃料ポンプを確認する。 | ポイント、デスキャップ、デスローター、燃料フィルターを点検 | |
暖まった頃にエンストや加速不調 | エンジン暖気の前後 | 特に外気温の低い時期 | アイドリングが不安定になる、エンスト時もエンジンはすぐかかる | サーモスタット、アイドルアップ装置、スワールコントロール装置各部、それに伴うアクチュエーター配管、燃料ポンプ作動用アンプなど | 左記の部品交換、点検 | 上記部分も点検する | |
同上 | 暖気後に多い | 外気温問わず | エンスト時は少し経つとエンジンはかかる | イグニッションコイル(またはイグナイター)、燃料ポンプ、または上記部分 | 同左 | 電気系を中心に見る | |
高速走行時ATがシフトダウンする | エンジン暖気後でエンジン回転数が急に上がる | 高速走行時や寒い日 | 水温計が下がる | サーモスタットが開きっぱなし | 同左の点検・交換・修理 | 過冷却によるATシフトの誤作動に多い現象 | |
普通走行時ノッキングや水温が上がる | エンジン暖気後 | 外気温問わず | 水温計が高くノッキング音が出る | サーモスタットが開かない、ラジエターやヒーターの目図まり、水漏れ | 同左の点検・交換・修理 | 高速走行時ならラジエターキャップの不良の場合もある。 |
以上は簡単な例ですが、たまにしか出ない症状や原因不明のような症状もあります。
テスターで調べまくっても発見できないこともあります。
そんなときどうするか?
強いて言うと「かん」と言う非科学的と言われそうなものに頼ってます。
数々の新発見などもこの「かん」と言うものに随分お世話になって来てますし、
ひょっとするとかなりすごい理論から出来ているかも知れません。
「かん」というのは「勘違い」にもつながる言葉ですので、「試行錯誤」と言う表現の方が 合うのかも知れませんが、ここのところは「かん」と表現させてください。
添加剤は、元々の持っているエンジンの性能をさらによく良くするのではなく、どちらかというと
もともと持っている潜在的
性能を引き出す役割を持ってます。
例えばモデルを使って下記のように考えてみてはいかがかと思います。
実際の自分の車に当てはめてイメージしてください。
添加剤を使う車のエンジン状態 | 潜在的に持っている性能(基本=110%と設定) | 新車1年後の性能基本=100%と設定) | 現在の性能 | 添加剤を使って引き出せる性能(可能な向上率) |
例1.新車に使う場合 | 110% | 100% | 95% | 110%<(25%)/TD> |
例2.あたりが良かった新車に使う場合 | 115% | 110% | 100% | 110%(15%) |
例3.あたりが悪かった新車に使う場合 | 100% | 90% | 75% | 110%(35%) |
例4.中古車や走行が延びた車に使う場合 | 110% | 100% | 70% | 110%(40%) |
可能な向上率は性能が劣化しているほど”少しでも元に戻る可能性のパーセンテージが高い”と言うことです。
未修理済み箇所のない場合、
”良い”添加剤を使えば劣化している車ほど何らか向上する可能性が高いということは経験上わかります。
反対に状態が良いほど添加剤の持つ性能向上率は頭打ちになるようです。つまり体感できにくいと言うことです。
もちろん、例のようになるはずはありませんが、”期待を込めて”そうイメージしました。
さて、次に自分の車をどうしたいかです。
このページでは”加速をよくする”と言うことなので、その方法を考えてみましょう。
同一の車種でチューニングしない場合としては、
(他のページを読まれた人にはすぐわかると思いますが、)一番手っ取り早いのが、
「燃料を変えてしまう」と言うやり方です。
サーキットではこの方法は”違反”ですから、効果大なのは実証済みです。または、
燃費を考えないのであれば、リーンよりリッチの状態の方が加速しやすいのは当たり前です。けれども
ここでは、オイルと添加剤にしぼって考えてみます。
(1)エンジンを一定の一番安定した温度に保つ=ノッキング、不完全燃焼を押さえる。
(2)ピストンとシリンダーのクリアランスを適正化する=完全燃焼を促す、爆発力を最高値で出力する。
(3)オイルの抵抗を少なくする。=ロスを出来るだけ減らす。
(4)摺動部でのパワーロスを少なくする。=摩擦係数(抵抗)を下げる
(5)境界潤滑域での金属の融着を少なくする=焼き付きに近いロスを出来るだけ減らす。
(6)オイルの劣化を押さえる=上記状態を維持させる
(7)その他
というあたりになるのではないかと思います。
自分の車のどこを良くしたいかによって、オイルも添加剤も積極的に選ぶ必要があります。 が、人の車に効いたからといって、自分の車に効くとは限らない事も多く、 エンジンをOHしてみたら、”1つのシリンダーが欠けていた”というケースもありますので、 エンジンの診断にも有効な添加剤というような、評価の高い添加剤を使用することを お勧めします。 そういった添加剤を使用することで、エンジン内部や他の機構の故障個所の発見に つながるからです。