肩の凝らない、しかし、嘘かもしれないページ93

フィール改善に適した添加剤は?

現在もメーカーからの依頼や個人的な趣味の領域で
いろんなオイルや添加剤をテストしているのですが、
気心知れた知人達から
時々おもしろいインプレを頂くことがあります。

例えば、即効性に関する事でも
極圧性のほぼ無いポリマー系を入れたら
「即効性がかなり優れた極圧剤だけ」よりも良いフィールになることが多くあります。
実は、この第一印象=フィールは添加剤メーカーでも大事ですから
低価格の添加剤では特に初期フィールが悪ければ、
「やっぱり、安いから・・・」で片付けられてしまいますので
多少固めのどろっとしたタイプの製品を出す傾向が多いようです。

ただ、最近の添加剤の傾向は燃費向上を重点にされる場合も多いので
オイル自体も低粘度ですから
あまり高い粘度には設定しにくくなっています。
こういう傾向から
本来の添加剤の性能を比較することが分かりやすくなってきました。

実は、内緒ですが・・・現在、依頼されて
同一メーカーの同じ添加剤成分で
粘度だけを変えて、フィールがどれくらい変化するかのテストをしています。

添加剤メーカーはアメリカ製ですが
現在は粘度が異なる3種類の製品を入れ、
粘度が変わるとどういうフィールの違いになるか
例えば、エンジンの音質が静かになるとかも含めて
みています。
また比較として他社の添加剤とのフィールの違いも
見てゆくわけです。

ちなみにこの製品の性能的なレベルとしましては
当方でも扱っている
ウインズ社のSPO以上の極圧性以上はあるようで、
使用フィールもやはり最近の製品ですから上々と言えます。
全くの比較とは言い難いのですが
ミリテックよりいい感じではないかと評価できますが
ミリテックはテストした時期がずいぶん昔ですので
それほどではないのかもしれません。

ただし、GRPなどをすでに使用されている方にはがっかりしますので、
お薦めはいたしません。
どちらかといいますと、
安価にそこそこの性能を添加剤に求められる方用の商品と言えそうです。

それで、この添加剤で粘度でどうフィールが変わるかなのですが、
困ったことに、エンジンは一台一台で個性がありますので
比較に困ることもあります。

傾向としましては
まず、トヨタの10万km近く走行したエンジンで音質がある程度変わらなければ
他のメーカーでは変化を極端に感じることは無いかもしれません。
実際に平均してトヨタのエンジンは添加剤での変化が分かりやすいと思います。
 

工事中

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