その他の添加剤(2)

役に立つその他のメンテ用品


エンジンコンディショナー

バルブや燃焼室のカーボン、スラッジは日頃から付着しないようにさせるため、プレミアムガソリンなどでは
清浄剤がわずかですが添加されています。
整備の方面でエンジンコンディショナーを使用するのは「余程の場合」と言えるのかも知れませんが、
それでも結構頻繁に使用されている商品です。乳化剤によりムース状に泡が出て、強力に汚れを落とします。
また、泡が膨張し汚れている壁面に届きやすいので直接吹き付けられない箇所にも使用できます。
溶剤となりますので、溶解性があり、シールに対しては扱いに注意が必要です。

普通はキャブレタークリーナーと同様に扱われることも多く、キャブレターのスラッジ、ワニス等を取り除く為にも用いられますが
商品名の通り、本来はエンジンの燃焼室まわりの洗浄剤として修理用品扱いにされています。
燃焼室やバルブまわりにスラッジやカーボンなどが堆積しますと、
インジェクターやキャブレターからの霧状の燃料が気化する前にそれらに吸い取られ、混合気の状態を正常に保てなくなります。
いわゆるスポンジ現象ですが、
出力低下・エンストなどが起こりやすくなり、ひどくなりますと走行に支障が出ることもあります。
バルブや燃焼室の汚れによって症状が出てしまっている場合は、燃料添加剤ではなかなか時間もかかりますし、あまり効果が
発揮できません。オーバーホールして取り除くのが一番良いのでしょうが費用もかかりますので
代わりに用いられる事が多いようです。
使用方法は、キャブレター車の場合、エンジンを暖機させた後、エンジンを停止させ、キャブレターから吹き付け、数分放置し、
エンジンをかけて排出します。
インジェクター車の場合はスロットル部から吹き付ける場合が多いですが、ここから掃除をしてはいけない車種もありますので
整備の方に聞いておくと良いでしょう。
ひどい汚れの場合は、プラグを外してプラグホールから直接燃焼室へ吹き付ける方法があります。
この場合はプラグコードは外しておき、1気筒だけプラグを外しバルブ、燃焼室を丸ごと溶剤付けにしてしまいます。
その後しばらくしてから(プラグは取り付けないで)、ピストンのクランキングによって、汚れをプラグホールから出してしまいますので、
吹き出しますから、ウエスなどでプラグホールを覆っておく必要があります。
細長いドライバーなどにメカニックペーパータオルを巻き付け、燃焼室に溶剤が残らないようにふき取り、その後プラグを取り付けて
エンジンを始動させ、残った溶剤と共に燃やして排出させます。2−3回くり返せばかなり綺麗に洗浄できるように思えます。
各気筒毎に同じ作業をしますので、2−4缶必要になる場合もあります。

オイルフラッシング剤:

効能書きではエンジン内部の汚れを落とすという事で、
ピストンリングがピストンの溝に固着して(=スティック)本来の密閉性を保てなくなることでの障害を解消するために入れられます。
あるいは、オイルの流路を遮っていたり、配管壁面などに付いてオイルの流れが悪くなったりしますと
冷却性能を落としたりしますので
そういった事から来る弊害も解消するケースが多くあります。

エンジンオイルにもそういった成分(清浄分散剤)が含まれていますが
この成分の効果が悪かったりそれらの添加剤が劣化するまでに補充できなかったり(=オイル交換など)しますと
スラッジ、ワニス等の発生を抑えられなくなって
オイル配管の流路や内部壁面にヘドロ状の固体となって行きます。
またオイルが焦げ付きそのまま炭化してしまう場合もあります。

スラッジ、ワニスの除去という意味合いではエンジンコンディショナーでも問題はないのですが
オイルに入れるということであまり強力なタイプはオイルシールを痛める可能性が高くなり
オイル漏れの原因になる場合もありますし、潤滑性が劣る製品が多いので
エンジンの潤滑性を考慮した製品も見られるようになってきました。

添加剤タイプとしては
シールに対して攻撃性が少ないマイルドなタイプで長く洗浄する方法では
・走行は出来ず、アイドリングで作業を行うタイプ
・潤滑性能も優れ、実際に走行しながら作業を行うタイプ
に分かれ
短時間の処方でシールに攻撃性が高い成分が残らないように作業してしまうタイプでは
・特殊な器具でアイドリングをしなくても循環させるタイプ
・短時間のアイドリングで作業をするタイプ
・フラッシング後に処理剤を必要とするタイプ
などに分かれます。

基本的にはスラッジをあまり発生させないうちにオイル交換するのが大切ですが
汚れが多くなりますと今度は落としたスラッジで
逆に配管を詰めたりすることも起こりますので
状況によって使う添加剤も考えて作業することが大切になります。

キャブレタークリーナー

パーツクリーナー
成分としては10年ほど昔の資料しかないので現在と同じかどうかわかりませんが、
塩化メチレン、ο-ジクロロベンゼン、クレゾール酸、トール油、、カセイソーダ液、クロム酸ナトリウムなどが含まれています。
噴射剤としてフロンが禁止された関係上、現在は可燃性がある飽和炭化水素のプロパン、イソブタン、ノルマルブタンや、
次期燃料としても取り上げられエタノールと類似する性質を持つジメチルエーテル(DME)などがあります。
現在では有機溶剤中毒の予防規制を受けないように洗浄剤成分が変更されている製品が多くあります。
また噴射剤に圧縮空気を利用するタイプもありますが、一般的には利便さから
高圧のガスが充填されたスプレー式になっている場合がほとんどで、油汚れやブレーキ部の摩擦材の粉などを洗い落としたりします。
洗浄剤の乾燥の早さによって、製品が使い分けられる場合もあります。

潤滑スプレー(グリース)
モリブデングリース
シリコーンスプレー
フッ素オイルスプレー
シリコーングリース
 

工事中。



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