その他の添加剤(1)

その他にこんな添加剤があります。
ここに記載が無い場合はその他の添加剤(2)をご参照ください。

まだまだあるので更新して行きます

各、商品説明と効果のほど

こういった商品は、いろんなHPで紹介されているし、各社、それぞれの ノウハウを持っています。
実際のデータは、まずもらえないといったところが殆どで、 成分も極秘だったりします。
分かる範囲で表現していますので、もし詳しい資料をお持ちの方、 是非知らせてください。
 
 

リークリペア(スプレー式)

工業用の接着剤を作っている、アメリカの有名なロックタイトには、スプレー式漏れ止め剤が あります。
製品特性は表の通りです。
硬化速度(表面/完全) 15分/1−2時間
適用材質 金属・プラスチック
棚寿命(食品の賞味期間と同じ) 1年間(常温)
硬化後特性 柔軟で強力な膜質
耐性 オイル・水
最大適用隙間(穴などの大きさ) 0.1mm
保管方法 冷暗所
耐熱温度 176度C(常時)

効果としては約1年間ですので、応急処置用として使えます。
溶剤(キシレン、アセトン、イソピルアルコール)に溶けた「ゴム質」が透明ゴム皮膜を作り、
「にじみ程度ならば」(耐圧15kg/cm2まで。ただし保証数値ではない)
可燃性ガスや溶解性のない液体のシール剤として使えます。漏れ以外にも、コネクターの防水などに応用できます。
ラジエターホースのにじみや
多少の空気圧(コンプレッサーからの8気圧の僅かな漏れ箇所ではだめでした)はふさぎますが
オイルの漏れ止めとしては
ゴム質の為、効果は無いと考えられます。

オイルシール漏れ止め剤

いろんな、オイルシール漏れ止め剤をテストしてきまして、まあほどほど(約50%)の確率で漏れを改善出来ることが
わかりました。AT用はATFやパワステの漏れ止めとなり、ATFはギアオイルでエンジンオイルと異なりますので
この差で別の製品になりますが、同様にある程度効果があると思われます。

大体は粘度が高く、水飴のようなどろっとしたものが多いわけですが、
効く箇所は合成ゴムに限られ、
シリコン系やフッ素系は膨潤しにくいため、
そういった箇所での効果はその添加剤の「粘度」だけと言うことになるようです。

エンジンの一番上に来るタペットカバーからの漏れ
上記のように効かない樹脂の部類に入り、ですから添加剤の前に
まず、タペットカバーを止めている「ネジ」にゆるみがないかを調べ
緩んでいたならば、増し締めしてくだされば、漏れが収まる事が多くあります。
それでも、漏れてくる場合は、修理の部品代と工賃をまず調べてください。
部品も工賃も意外と安いはずですので
添加剤を使わないで、パッキンの交換が最も良い方法ですので
10000円程度なら、今後の漏れた場合の添加剤の代金も考慮し、
思い切って交換された方が良いと思います。
ほとんどの添加剤はタペットカバーのパッキンに対しての漏れ止め効果が無いので
私もあまりお勧めしておりません。

このパッキンから伝ってオイルパンやブロックなどの所から漏れて来ますので
普通はエンジンの他の箇所と思われがちですが
下記に書きますように、漏れている箇所の確認をされた方が良いでしょう。
○タペットカバーから
○オイルプレッシャースイッチから
○オイルフィルターのシール部から
○オイルパンのシール部から
○オイルのバイパスホース(ディーゼルに多い)
○オイルブロック自体から
○タイミングベルトカバーの取り付け部、あるいは下部から(クランクシール、カムシールの漏れ)
○その他

添加されている成分に清浄分散剤のようにスラッジを取り除く効果がありますので、
換えってスラッジがふさいでいた隙間を
開けてしまうことになる場合は、逆効果として漏れがひどくなることもあるようですし、
ゴム自体が寿命になっている場合、膨潤させることがかえって漏れの原因を作ってしまうことがあるようです。
で、効果的な箇所は
クランクやカムのシール、場合によってはオイルパンやATFのケースのシールが
その対象となります。

特に白煙としてマフラーから出てくる「オイル上がり」「オイル下がり」がありますが、
ほとんど僅かの改善しかない場合が多かったように思われます。
ターボの場合のシールはメカニカルな物ですし、
添加剤では難しく、ステムシールも漏れが出るようになっていますと硬質ですので
割れが出たり膨潤しにくくなっていますのであまり期待されない方が良いかもしれません。
ただ、一部の製品では、結構白煙が出ていたのに、気にならないレベルまで収まったと言うケースもありますので、
全く直らないと言うことも言えず、どの添加剤がより「効果的」なのかを比較する事が出来ました。

一応ゴム自体に亀裂や破損がないことが条件になりますが、
「エンジンオイルシールコート(ワコーズ)」は効果として、ある程度満足のゆく商品と思われます。

また、エンジンオイル添加剤で「GRP」などの高品質な添加剤は
オイルリングのスティックで出る白煙の場合などは、非常に効果的に直る事が分かっています。
これはターボのオイルシール漏れで白煙が出ていると判断した業者が
交換しても直らないので、もしやと思い、GRPを入れたら、とたんに直ってしまったというご報告や
ターボ車でなくてもうっすらと出ていた白煙がGRPを使用するにつれて無くなっていったという報告からも
リングの問題(スティックやスラッジの堆積を改善)ではなかったかと考えられます。
「エンジンオイルストップリーク(ワコーズ)」と「トランスミッション(ATFを含む)ストップリ−ク(ワコーズ)」は成分が
異なりますので混用は出来ません。
配合剤として、石油留分、芳香族系の溶剤、アルコール及びケトンなどが含まれることが普通で、
その他は、各社各様に調合されているようです。
引火性があるので取り扱いに注意してください。

最近新しいタイプの添加剤が開発されたのか、
各社、よりいっそう効果のある製品に切り替わっているようです。
ステムシールからと思われる白煙でさえ、使用に耐えるほど改善できた場合もあります。
(どれだけ長期間効果があるかはまだまだテスト段階)
ただし、完全には止まらないケースもあり、逆にこういう場合は、
シールの亀裂か異常摩耗が考えられますので、そういった判断材料にもなります。
(ただし、バルブガイドなどの潤滑に、特にエンジンオイルを利用しているエンジンの場合は、
最初の初爆での白煙を少なくすることは難しいようです。トヨタ車に多く見受けられるようです。)

ドライブシャフト異音解消用グリース

かなり効果が高い製品があると言うことで、テスト使用してみました。
一般的にこういうところのグリースは「ちょう度」を上げていますが、
問題は、ベアリングの融着面の「ざらつき」であることが大きな原因で、
表面が球に近い状態であれば、多少クリアランスが広くなっていても異音は出にくいものです。
そのため、異音が出るシャフトのグリースにイオウ系、塩素系、二流化モリブデン系などというような極圧剤や摩擦調整剤を
入れていますがどうしても「引っかかり」が発生しやすく、
ある程度ベアリングの表面を柔らかくしてしまって、クリアランスは広がりますが、ざらつき面を整えてやる方が
異音解消になると思われます。
ただしそれらが研磨剤となる場合は問題になるかも知れません。

そういった考えに、特殊な極圧剤を添加したグリースがあり、
テストしてみたのですが、結果は見事に異音が出なくなりました。
ベアリンググリースをパーツクリーナーなどで完全に落とし、砂などの異物が無い状態で、
グリスアップしました。もちろんベアリングなどのカケや異常な摩耗が無いことも確認。
で、
h1式約6万キロ走行ミニカ、h2式約7万キロ走行ミラでテスト、
どちらも異音発生後、相当走った模様で、心配でしたが、
ドライブシャフトの異音は組立後には、見事に聞き取れなく、車外からも聞こえませんでした。
大したものです。

この、製品についてはまだこちらではテスト中ですが、
(異音解消度はこちらで20台にてテストした結果、1台のみ異音が消せなかったという好成績でした)
ベアリングが異常摩耗していない限り、かなり長期に渡って異音をほとんど聞き取れないぐらいのレベルまで
静かに出来るようです。(メーカーで2年間まではテスト済みと言うことです。)
ただ、値段が外側のシャフト1本につき1つのチューブ分(6000円/約50gチューブ)必要なこともあって、
結構高価となりますし、整備できる方専用になってしまいそうですが、
とりあえず異音を消したいという方にとっては効果のある製品と言えそうです。
現在、メーカーさんは整備業者のみへの販売になっています。
が、「整備免許をお持ちの方や整備に自信?経験のある方」には
1本からでも、お送りいたします。
ベアリング等のカケや異常摩耗は整備上安全と言えませんので、それを判断できるかどうか
が、問題になると思われるからです。

ポリマー系粘度増強剤

クリアランス増加や旧式エンジンなどのオイル上がり防止、あるいは高粘度によって密閉性を良好にする事で、
圧縮落ちなどを防ぐことが中心になります。
メーカーが推奨している粘度のオイルでは上記事項が改善できない場合に使用されることが多く、
旧年式車や過走行車などには効果的と言われます。
なお、オイル交換を延命させる効果についてはあまり考えない方がいいと思われます。

値段も安い場合が多いので(1000−2000円程度/1台分)、少し値段が高い高粘度油を必要としない場合には、
添加量を変えて粘度を自分の自動車に合うように調整できますので、
便利かもしれません。

特に、大排気量のエンジンは、粘性抵抗を体感しにくいので、
密閉性が良くなることでのパワーアップ感が期待できます。
小排気量車の場合、余程クリアランスが広がっていないなら、
短距離使用をメインとされる方や、冬場の使用は油温が上がりにくいため、
重たさだけが目立って来るという事もありますので、
添加量を少な目に調整した方がいい場合もあります。
(工事中)
 

接点復活剤

電気系配線のコネクター部などの酸化被膜を取り除き、油膜で酸化・硫化を防ぐ用途に使用されます。
基本的には、錆が出ている箇所は、「サンドペーパーがけ」などをして、
「物理的に」きちんと接触させ導通させるように表面を清浄する事が一番です。
けれど低電流・低電圧箇所など、見た目では酸化被膜が判りにくい箇所や、
表面を清浄出来ない箇所には、
こういうタイプの薬品が効果あるようです。
どちらかと言えばそういう箇所にいいようです。

で、例えば、プラグコードなど高電圧の箇所では、新品の場合、すべりを良くするため、
ベビーパウダーのような粉が付けられているわけなのですが、
ほとんどそれは絶縁体として機能しないわけで、
プラグにとってスパークに問題が起こらないわけです。
まあ、こういった箇所には余り必要性は無いのかもしれません。

バッテリーの端子の接触不良も時々起こるようで、バッテリーの寿命を短くしたり、
エンジン始動を困難にさせることがあります。
端子をよく洗浄した後に、こういう商品を使用することもあります。

いろいろ試しに使ってますが、
錆のひどい箇所はどうしても効果が薄く、すぐ断線する事もありますので、
配線を新しく作ってしまった方が手っ取り早い事もあります。
どうしても接点で導通するような箇所では、接触部はピンポイント的ですから、
その部分が酸化・硫化してしまいますとそれらの膜は絶縁体になってしまいますので、
接触しているかを確認した上で、
その後にこれらを使用されるのがいいでしょう。

接点改質剤

基本的には、接点復活剤と同じように使用するわけですが、最近流行っているアーシングなどにも
このような製品を使うと効果的と言われています。
構図的には、ナノスケールの導体粒子(ダイア系)で接触面の接触圧力を強くし、接触面積を増やす事で抵抗値を下げ
(接触面の酸化皮膜を剥がす事は書いていないが、起こりうると思われます。)
スクワランオイルで接触面の酸化を防ぐという形を取ります。メーカーでは「改質剤」としています。

ダイヤ系粒子は多分、半永久的に接触面に固定されると思われますが、
スクワランが徐々に空気中へ蒸発してゆき、接触面の表面が酸化されてしまうので、
自動車などでは効果の持続は約3ヶ月から6ヶ月ぐらいの寿命と言えます。
多く塗ってもほとんど無意味ですから、薄くたまに塗ることがコツと言えそうです。
バッテリーなどの接続端子部に塗ることによって、導通が良好になるため、
これだけでも、ちょっとしたアーシングになるかもしれません。
1200円で0.2ccという値段ですがこの量で
塗布可能面積は、1cmの幅で約15メートルという伸び率ですから
多めに塗って半分としてもほとんど重要なコネクター部には塗れる量になっているそうです。
詳しくはナノカーボン(東洋ドライルーブ)かSettenn-pro(熱研)の方でごらんください。
なおナノカーボンは通販で取り扱っています。

ラジエター漏れ止め剤(ストップリーク)

クーラント漏れ止め剤の規格はアメリカなど(Fed規格)早くから軍用車両のために考えられてきましたが、日本では
定められていません。ASTM D3147に試験法があり、
.目的の穴以外に閉塞性がなく、冷却液の不凍性や防食性を低下させない。
   トウモロコシ粉、小麦ペースト、ぬかなどの穀物類の使用禁止(実際、過去には使用されていた)
.Fed規格では0.8mmの穴の漏れが止まること。ASTMでは0.127mm〜0.762mmまでの
   6段階(0.127mm間隔)でどの段階で漏れを止めるかの報告義務があるようです。
   0.84mm以上になる場合は冷却水路に対して閉塞性があると言えるわけですが、
   これも記録するように決められているようです。

上記のことから、現在は接着剤、硬化剤には水溶性の樹脂類が多く使用され、
他に過去の製品と比較すると防食剤、防かび剤、防腐剤などは特に著しく進歩したといわれています。
また、現在では研究・改良が進み、以前の一時しのぎの補修用品というレベルを超えて、
半永久的に効果がある製品も多くなってきています。
ただし、使用に際しては添加量は定められたとおり添加することが基本となり、
他のストップリークとの同時添加はしないほうが良いでしょう。

漏れ止めの対象となるのは、ラジエター、ヒーターコア、ウオーターポンプ、エンジンブロックなどですが、
0.8mm以上の穴には効果がない事もありえますし、使用しても漏れが止まらない場合は、
ストップリークの能力を超えたものと判断し、根本的な修理(=部品交換)を必要とします。
ストップリークを増量することは、冷却系に不具合を生じさせることもありますから
避けた方が無難と言えそうです。
漏れ止め剤の乱用で、漏れ以外の問題を発生している自動車を修理することも過去にあったからです。

1.ヒーターが効かない・・・漏れがないのにストップリークを大量添加したため、夏期使用していなかったヒーターコアへの
  配管を閉塞。配管内部はセメント状でホースなどを取り外し、パイプ内部からそれらを削り落として完了。
  ただし、ラジエターのコアも所々閉塞気味でクーラントの流れが悪い。オーバーヒートまで至らず。
2.アイドルアップ不良+エンジンのラフアイドル・・・アイドルアップを制御するのにサーモスタットの手前で分岐している配管が
  閉塞+錆による腐食で脱落寸前。どうもストップリークを使用していた形跡があるが時期不明。
  配管を切断、加工して完了。
商品の選び方としては、上記にあげた製品などは普通に使用されて問題性もないように思われました。
なお、添加後にきちんと止まっているかは必ずエンジンをかけ、暖機させ、走行しするなどして確認した方がいいでしょう。
ただ、注意をしていただきたいのは、漏れている場所の材料・構造を特定してそれらを添加することは良いのですが、
冷却に関係したそれぞれのパーツの状態をみることも大切になります。
ストップリークを添加しても、場合によっては ますますひどくなる可能性もありますから、
そういう漏れになった他の原因がないかどうか、整備士さんなどとご相談ください。

工事中。



その他の添加剤(2)
その他の添加剤(3)
 
 

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