燃料添加剤「TE」その2

2002年までは新「TE」になっており、2003年からはNew-TEへ変わります

新TEについて

旧TEと効果として、同様の内容になりますが、
添加量はガソリン車の場合燃料10リッターに対いて3ccになり、約3倍の添加量になりました。
ディーゼル車と違う製品になるという情報だったのですが、
結果は添加量の差だけ(軽油に対しては0.05%、旧TEの1.66倍)になり、共用品になりました。
最大添加率は旧TE同様0.1%まで、で同じです。
(燃焼剤ではないため規定量より多く入れると燃焼効率が下がり燃費が悪くなるため)

成分については、旧TEと同じく公開されていませんが、
環境に配慮された製品と言うことではより厳しくなっていると思われます。

なお公式に効果として下記のように記されることになりました。

  1. 燃料ポンプの潤滑改善
  2. 燃料タンク内腐食防止
  3. 低温時の始動改善
  4. 排ガスの改善
  5. バルブの損傷改善(修復はできません)、密閉度の向上。
  6. 内燃室内リングとシリンダー間融着改善
  7. 燃費の改善
  8. 燃料噴射ノズル常時クリーンに保持
添加量
ガソリン車・・・・・・・0.03%(ガソリン10リッターに対し3cc)
ディーゼル車・・・・・0.05%(軽油10リッターに対し5cc)
最大添加量・・・・・・0.1%以下(燃料10リッターに対し10cc以下)

自動車用で添加可能な燃料・・・無鉛ガソリン・プレミアムガソリン・軽油・プレミアム軽油・アルコール系ガソリンなど
その他添加可能な燃料・・・・・・ニトロ系ガソリン(ホビー用など)・灯油など

**********

商品は1000ccボトルが最低荷姿になり、値段は15000円/1000ccです。
(小分け100cc=2000円あります)

少しだけのインプレ:
こちらで管理を任されているパジェロロング(H1式、5F、ディーゼルTB、走行165000km)の変速時に
少しもたつきがあると言うことで、どんな症状かと3回ぐらいその都度30分ほど走行してみましたが、
走行上、別段変わったことも感じませんでした。
オイル(RV−S、15w−50)は3月頃交換してからまだ6000kmぐらいなのでGRPも入っていますし、
決まって1万キロあたりで交換していますので今回は交換はしませんでした。
ただ、8月初旬、給油時に某インッジェクタークリーナー入れたので、そのために多少なりとも変速時の回転数の落ち込みが
少なくなっていたのでしょうか、添加剤が切れたので起こったのかとも思い、(添加剤には関心がありませんので、そういうことも
全く気にされないユーザーさんですから旧TEも全く未使用です)
とりあえず、エアクリーナー掃除を行い、某インジェクタークリーナーに届いたばかりの新TEを入れすぎないように添加し、
エアコンのアイドルアップを調整し(ほとんどアイドリングと同回転数になっていたので)再度走行テストをしました。
なお、新TEはさらさらで、匂いも灯油に近い臭気がします。
随分長い時間かかって成分から見直した製品で、厳しくなる環境問題にもさらに対応させ、水分に対してもゲル化対策をされたようですし、
全く違うと言うイメージを受けました。効果に関しても新しい製品と言うことでさらに良くなったとはお聞きしています。

約30分ぐらい走行しますと、結果はすぐ出てきました。
(即効性が加わったのか?けれどディーゼルの方が変化がわかりやすいという事も関係しているのかな?)
入れる前との違いは、低速からのもたつきが非常に少なくなり(別段、添加前が異常とも思わないのですが)、
ラフなシフトアップにも少しづつ加速に軽さが出て、「これの事かな?」と、一人納得して納車。
夜遅かったので、すぐ試乗はしていただけなかったのが残念ですが、
また、いずれユーザーさんの返事も聞けますので、はっきりするでしょう。

このインプレではどの効果かわかりにくいのですが、
前回のインジェクタークリーナー添加では、今回ほどの差が出ていなかったので、
エアクリーナーの汚れ除去と新TEの効果が新たに加わったのではないかなと、判断して良いでしょう。
エアコンのアイドルアップについては、エアコンはほとんど使用していないと後で聞きましたので、
今回の調整で、ここが原因で直ったかどうかお聞きしても関係ない事柄のようです。
もう一つ感じたことは音質の変化。幾分か静かに思われました。
走りもなめらかに感じられました。
ユーザーさんには「悪いところは別段ありませんでした、また症状が出ましたら教えてください」と、お話してありますので、
先入観なく試乗されることと思われます。結果をお聞きするのが楽しみです。
*****
で、3日たってから、「どうでしたか?」とお尋ねしますと、「うんうん、良くなっている」とのご回答。
で、「クラッチが低くなっていない?」と別のご注文なのですが、そこは触ってもいないし、具合悪くなかったと
思われましたので、「またいずれオイル交換の時にでも・・・」と。
シフトチェンジ後の加速フィーリングとしては、前より良くなったということのようです。
*****
で、私もこのテストのために、燃料添加剤を盆前から一切使用せず、レギュラーガソリンのみで走っていましたら、
(旧TE無添加でも)最初の1回ぐらい(600km走行)はほとんど燃費も変わらなかったのですが、(長距離登坂路で約10km/L、帰り道は
多分12km/L以上)その後、通勤で7.8km/Lになり、
今回は251.9km走行して燃料37.1リッターもはいり、燃費は約6.79km/Lと何だかびっくりするような値になっていました。
ただし、旧TEをやめてから、アクセルを踏むようになり、逆にフィーリングとしては「あれ?結構走るなぁ」と思っていたので、
燃料の使いすぎだったのかもしれません。時々勝手にパワーモード(自動認識)にも入っていましたのでそうなんでしょうね。
ともあれ、新TEをビンから給油口へ傾けました。以前のTEの粘度の感覚があって、
0.06%ほど入れてしまいインプレにならないかも知れません。
しかし、今回の新TEはメーカーも指摘してますように、更に燃料用に開発されただけあって、わずか15km走行したぐらいから、
変化がわかりました。(多かったのかなぁ・笑)。えっ?即効性なのかな?と思うくらいです。
アクセルの踏み込みをしなくても、勝手に走って行くようななめらかな感じがすぐ出てきまして、
何度も確認しましたが、少ししかアクセルを踏まなくても加速してくれるので、先ほどまでの走りとは変わって、
結構おとなしく「あれ?トルクが薄くなったのかな」と言う感じなのですが、
それでもメーターはどんどん上がって行きます。
その確認だけで今日は終わってしまいましたが、ストレスが溜まる思い、での運転は体に良くないので、
明日は、きびきびとアクセルワークを使って、回してみたいと思います。
*****
思った通り、効果はやっぱり遅効性と言うか、走行距離をのばすにしたがって良好になってきました。
加速フィーリングも良いのですが、問題は勝手にシフトアップしてしまうことです。
AT車ですから、アクセルワークにもかかわらず、幾分か低回転でシフトアップしますので、
加速の鋭さが幾分か落ちたような感覚に陥り、
音量も若干静かになったようですので、ワイルド感は全く、無し。
一般道ではすぐ先方の自動車に遮られてしまうため、何だか物足りなく感じてしまいます。
ただ、メーターを見ると「違反速度」にすぐなってしまっていますので、
今までよりトルクがあることは間違いないでしょう。
変化としましては、旧TEに見られた僅かなノッキング音はなく(他のアンチノックを謳う燃料添加剤併用でも、
聞こえてました)、始動直後のオイルが暖まるまでと、暖まってからのフィーリング差が大きく感じられ、
(といっても、始動直後は今までと変化が無いどころかかえって良くなっているとは思われるのですが)
まだまだ、これからが楽しみです。
季節も外気温が下がってきていますので、始動性が悪化してくるのでしたらすぐわかるわけですから、
今後ともそういった点についても見て行きたいと思います。
*****
同じ様な走行パターンをして、燃費を調べてみましたら、(252.9kmで給油)以前の「旧TE」と同じぐらいの
燃費で7.46km/Lでした。やっぱり効果の出方が随分早くなったみたいです(ちょっと、踏み込んで走行しているせいかも)。
ただ、ガソリン給油後、約0.03%に薄められたせいかどうかはわかりませんが、
普通に走行していると、減速しにくいと言う事もなくなり、、旧TEとの比較という点では、
「わかりにくい」と言う感想です。燃料供給が学習されてしまいますので、そのせいかもしれません。
確かに旧TEよりは「若干よくなったのかな・・・」という表現が適切かも知れませんが、
元々旧TEと比較して、それほど劇的な改良も出来ませんので、
まあ、メーカーさんで厳密なテストをして、データ的には改良されているわけですから、
信じることにしておきましょう。
同時に比較できないと言うことが最大の難点ですし、体感ともなりますと、TEを入れるか入れないかほどの差が
出るわけありません。
(比較して「わからん!」と言われても、頷けるほどの「差」です。)
今まで旧TEを使用していた記憶も薄れていますので、「何となくよくなった」とは感じますが、
あえて表現すれば「走行のなめらかさが、全体的になり、さらにまろやかに走行できる」と言う感じです。
*****
また、メールにて、他の添加剤と混ぜて使用される場合の問題点をご指摘頂いておりますので、ご参考ください。
メーカー側の回答は下段になります。
『TEを燃料添加剤に混ぜて使用しているのですが、製品によっては相性の良くないものがあるようですね。
特にアルコールを含んだものはダメで、白っぽい粉の様な物に変化して沈殿してしまいます。(旧TEは問題無かった)
100%イソプロピルアルコールに混ぜてみても同じ結果だったので、特に安価な水抜き剤には使用されてるから要注意と思います。
でも、ガソリンに混ざったらどうなるのかは不明です。』
追記としてSTPのガストリートメントを加えたところ、元のように透明になったそうです。
(TTさん、メールありがとうございました。)
添加剤は異種の物を同時に使用しますと、効果どころか返って問題になる現象が起こることも考えられますので、
要注意と言ったところでしょうか。
なお、燃料添加剤はガソリンに希釈する目的もあり、溶剤が含まれていたり特に濃度が高い設定になりますので、
どうしても併用される場合は、どちらかを先にガソリンなど燃料に希釈させておく方が無難かも知れません。
濃度が低いと併用する添加剤同士の反応レベルもかなり弱くなるように思われます。
*****
インプレなどはGRPインプレ集に記載されていますが、スス発生に関してご感想頂きましたので
紹介させていただきます。TKさんありがとうございました。

『<TE継続利用時のデメリット?>
TE&GRPを継続利用して凡そ20,000km。エンジンは好調の極み。
気候とエアフィルター、ドライバーの問題(!)で多少燃費が下がる事はありましたが。
 所が、冬場の或る時、少しだけ気になる事があったのです。
それはマフラーのテールパイプに薄らと煤が付着する様になった事でした。
と言っても某社エンジン搭載車の氷柱の如き物や不完全燃焼時のベッタリとした煤(PM)とは大違いですが。

 以前は殆ど煤なぞ付着しなかったので、気になったのです。まぁ500Km/給油のペースで、指を押し付けて、
紙に押印出来るかな?と言う程度ですが。(指紋が消える程なら大騒ぎだが。)
 停車時と走行時にこの煤を指に取って匂いを嗅ぐと、あのTE&GRP特有の甘い香りがします。
念の為オイル量をチェックしますが全く減少していません。故にオイル燃焼でも無さそう。
 そこで、1,000km(給油2回分)程TE未添加走行をやってみました。
少しづつカム周りが五月蝿くなって行きます(笑)給油毎に燃費も下がりますが、これは思った以上の減少ではありませんでした。
 さてテールパイプです。実験前に良く清掃しておきました。
指で触ると、僅かに煤が付着しています。が、TE添加時程ではありません。また匂いも殆どしません。
 難燃性のTEとの事ですが、エンジンの調子が良い状況では燃焼し、どうやらマフラー内に薄らと付着している様です。
冷間期はエンジン始動時にマフラーから燃焼の結果による水が排出(?)される為、それにTE煤が流され
テールパイプ下側に煤汚れが目立ったのでは無いか?と推察しています。
 個人的にはエンジン保護・レスポンス・燃費の向上そして何よりカム周りが静かになる事から
TEの継続利用を堅持するつもりではあります。
が、添加する車両・オーナーの観点からはちょっと気になる事なのかもしれません。』

メーカーサイドの回答

TEと白濁が

(1)石油系オイル製品は全て水分と混ざりますと程度の差はあれ白濁傾向をしめします。
(植物オイル系製品はこの傾向は少ない)

(2)TEの初期製品は、この白濁傾向が少し多めであり、燃料に対する添加率を上げ、更にその燃料に
含有されている水分が多い条件下では、TE/水分/燃料の反応の中で粒子ゲル状になりやすい問題がありました。
この場合でも規定の添加量(0.03%程度)を守って戴ければ殆ど問題はありませんでした。    又、燃料に水分が
飽和レベルで含有されていない場合にはTEの添加量が多少多くなっても矢張り問題はありませんでした。

(3)規定の添加量を越え、且つ、水分が飽和レベルであっても粒子ゲル状になるのを改善したものが現在のTEであります。
が、本来、TEは産業用発電機、ディーゼル機関、など他の添加剤と併用することがない分野に向けて
開発されているものでありまして、色々な燃料添加剤(殆度の場合は燃焼改善剤と称するアルコール類主体の混合物質で
オクタン価向上剤と称するものや、洗浄するというものと、所謂水抜き剤、と称するもの)と併用して用いることは前提にして
おりません。
従って、アルコール系物質との混合濃度がどの程度で実用上の問題となってくるかが勿論重要な点となりますが、
理論的にアルコール系統との混合は変質傾向を示すことは有り得ると言えますが、 実用上差し支えをもたらすレベルで
あるか否かはアルコールの濃度次第であります。  燃料に1%程度の希釈率で添加されているアルコール濃度であれば
燃料に添加された0.03%のTEが実用に問題を来すような状態を呈することはありません。
アルコールとの混合によって万一多少白濁傾向を見せてもTEの性能に変化はありません。
(ガイアックスなどアルコール系燃料に添加は可能です。)

何れにせよご承知のように、化学物質の混合品としての種々の製品を取り混ぜて一緒に使うことは化学製品に関しては
言うまでもなく基本的には勧められる事ではございません。

TEとススの関係

工事中


工事中

「TE−その1」のページへ
「TE−その3」のページへ
「GRP」のページへ

ホームページへ inserted by FC2 system