前のページでは、個人差ということを書きましたが、それよりももっと大きな差になることがあります。 それは興味というか、指向性というか、ともかく「ある方向に対して、意識が向いているかどうか」 ということです。
例えば、自分の自家用車の性能や燃費に対しては非常に神経を注いでいるのに対して、会社の営業車に対しては
性能も燃費も無視してしまうといったことに当たります。
故障をする事は自分にも不利益を被りますのである程度事前に修理などを依頼するでしょうが、
営業車というのは現実としてあまり添加剤とは関係ない自動車だと言わざるをえません。
もし、個人的にあてがわれている場合でも、自費を出してまで、メンテナンスをする人はまれでしょう。
同様に、添加剤なども、経営者が損得勘定の上で考える事であって、従事者から提言をすることは「まれ」です。
ですから、添加剤の用・不要は経営者の意識の問題なのです。
企業がそういった添加剤を採用するからには必ず「損益」が絡んできます。
個人が楽しむ目的で添加剤を使用することとはちょっと事情が異なります。
この事は、実際オイルの性能の向上についても関連してきました。
エンジンが新しくなり、精密化するため、従来のオイルでは故障が増え、クレームによる出費が多く出たために、
自動車メーカーはオイルの性能を向上させるようにオイルメーカーに要請した時期がありました。
これは、オイルグレードがSAから現在のSJに変わっていることでもわかると思います。
けれど、あまりにも性能がいいオイルを作っても、オイルメーカーとしては
採算の上で合いませんので、出来るだけ安く、性能レベルをクリアーしているオイルを作ることを目指します。
一方、自動車メーカーもそれにあった性能でクレームが来ないよう(保証期間内は持つように)自動車を
作ります。製品は個々のばらつきが必ずありますので、保証期間内に壊れることも起こりますが、
その多さ加減も、経済的損得で判断されます。
こういったことはパソコンの性能アップが徐々に行われていることに似ています。まあ当たり前といえば
当たり前のことなんですが・・・。
製品を個人で作ると莫大な費用がかかってしまいますので、企業まかせ的にならざるを得ませんが、 本当を言えば気になるところです。
そういうことを知った人は、そのことに対して意識を持ち始めます。
そしてある時期に意識の流れが全体をある方向へ押し進めます。
こういった現象は、微視的な量子の世界から巨視的な目に見える世界についても
ある閾値を超える段階で起こっています。
それがそのように見えるのも、
私たちがその知覚現象によっては一筋縄ではとらえきれない「秩序と無秩序の間」の世界
に生きているからにほかならないからです。
ともかく、このままでは、いずれ石油は枯渇するでしょうし、環境問題も悪化する方向へ 向かっています。危惧を叫びつつも、その世界に享楽を求めている「あいまいさ」に いずれ、ピリオドを打つ日が来るやも知れません。
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