肩の凝らない、しかし、嘘かもしれないページ34

見えてこないオイルの性能と添加剤の性能−−その2−−

オイルに関しては、より高温に強く酸化安定性に優れたジエステル、ポリオールエステル(POE)が
ポリアルファオレフィン(PAO)と比較されているのですが(コンプレックスエステルについては 研究所からの資料が貰えません。)、高温下での金属に対する腐食防止抑制剤として、 トリクレジルフォスフェート(TCP)などが必要になります。

結果的にはPOEの方が低摩擦低摩耗のレベルなのですが、 PAOの方が割安感があり(市販でも安いはずです)、 極圧下では(TCPがない基油自体では)摩耗量もほぼ変わらないレベルになります。

ただしトリクレジルフォスフェート(TCP)が10%もあれば非常に摩耗低減効果が望めるわけですが、 金属表面ではTCP成分がリン酸鉄膜をつるためで、それならもっとそういった膜を簡単に作れないか・ それ以上の減摩作用をもっている添加剤を入れた方が良いのでは、なんて 素人ですから考えてしまいます。

鉱物油の2倍ぐらいは使用期間が伸ばせるものの、それ以上になった場合分かりませんし、 シビアーな走り方をすれば、短命化は避けられず、長期間運転での結果も(鉱物油ではテストも怖くて 出来ず、比較など出来ませんが)悩まされるのが「スラッジ」などです。( これが本当に不思議で、同じ自動車で同じオイルを使い、同じ添加剤を入れて、 ほぼ同じぐらいの走行距離を走っていても、 片方はスラッジが相当付き、もう片方はほとんどオイルまで綺麗な状態という結果を 見ています。走行パターンの違いなのか何なんでしょうね?)

添加剤を考えてみて、(研究者ではないので「既製品」しか試せませんので)、 この先、なんだかオイルは合成油で添加剤もふんだんに使われ、オイル自体の値段も 高額化する方向しかないのではないかと思われてきます。

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けれど、やはり添加剤もオイルも主役にはなれません。
良いエンジンがあって、それを補助するのがそれらの役割です。
それでエンジンの方は何をしてきているかと例の本を読めば、
どうも「振動や雑音対策」が相当研究されているみたいで、そういえば 最近の自動車は静かですね。

もちろん、耐久性の問題はあるのですが、感覚的に分かり易い振動や静粛性のために
日夜研究されているみたいで、そちらでは構造上の問題点から取り組んでいるようです。
何故ローレルやサニーなどのタペットカバーがプラスチックなんだろうかと思っていたら
アルミで作るより静かなのだそうで、これで耐久性に関してはどうなんだろうかと心配してしまいます。
振動や音の出るまわりに関しては 「硬いものを叩けば音が大きく、音も伝わりやすいから」なのでしょうか。

プラスチックと言えば、 他にもいろいろな箇所に樹脂製のものが使われるようになってます。
バンパーなどかなり前からですね。
さすがにウインドはガラス製ですが、ヘッドライトまわりはほぼ樹脂製です。
考えてみればここ30年間ぐらいで相当変化しています。
最近のラジエターはコアだけが金属で作られていて、 上下の部分は樹脂製でコアをサンドイッチしている構造です。

確かに、ブリキのバケツを叩くのとポリバケツを叩くのでは音の大きさが違います。
が、ポリバケツは2−3年もすれば割れて来るんですよね。
ブリキだって錆びて穴が空きますし、あんまり叩けばヒビが入るように振動に対しては 金属疲労で同じかもしれませんが、
それでもラジエターの「割れ」がちょくちょく修理で入ってくるようになると
大丈夫なのかなあと、思わざるを得ません。


全く関係ないのですが、先日”星”を子どもと見に行きまして(と言っても流星でないのですが)
望遠鏡で覗いていたら木星の衛星が3つ見えました。
山の方なので、よく見えるのですが、肉眼でみてもどうもその衛星の1つだけが見えるようなので、
施設の方に話したら、「アレが見えるとは、余程目がいいみたいですね。」と言われたのは
嬉しかったのですが、2.0(注1.)もあると余計なものが見えて困ることがあるのです。
晴れた日などに青空を見上げると、ゴミのような黒い影が動きまくるのです。

特に最近、それが増えてきたようで、この前も、
車検時の用紙などに記入していましたら、書いている字が突然、影のように見えない部分があるのです。
それで、何だろうと思っていますと段々判ってきました。ちょうどプリズムを見たように虹のような色彩の 光がものを見えなくしているのです。

どうかしたのかなと思い、そのまま直らなかったら病院へ行こうと思ってますと、 その虹のような見えないかたまりが大きくリングのようになって広がっているのです。
これは大変だと思いつつ、この先広がれば視界から見えなくなるはずと、ほおっておいたのですが、 やっぱし見えなくなってしまいました。
何だったのか判らず、仕事もあってそのままなのですが、時々こういうことが起こるようになってきました。
その後、その虹の出た位置が影(または糸くず)状になっています。
つまり、虹の正体は網膜の細胞か何かが死んでしまう時の映像かもしれないのです。(注2.)
(もし違っていたら、特に眼科の先生教えてください。)

で、人に聞きますと、それは一言「老化」だと言われ、ショックでした。(注3.)
なるほど、人の方はこうやって段々老いて行くんだなと思った次第です。

(注1.)測定方法で結構変わるらしい。5m離れて200ルックスの照明でテストしたら
     1.5でした。ただし「かすみ目」になった状態ですから体調にもよるのかな?

(注2.)「ゴミ」の方は「飛蚊症」。「虹」の方はどうも「閃光暗点」?らしい。
     この場合だと「痙攣」だけですが、その後の「暗点」との関連は不明。 

(注3.)片方だけ、かすみ目で眼科に行ったら「そろそろ老眼」と言われた。
     ショックもあったが、緑内障ではないとも。また、網膜剥離関連の事は不明。
     おおよその原因は、パソコンとのこと・・・どうしよう?


やっぱり、尻切れになってしまいます。
本当は、いかに安いオイル代でエンジンを守るかまで、ゆきたかったのですが、 まだ、考えがまとまりませんので、 「ああでもないこうでもない」と考えるより先に、
現実のオイル交換を考えてみることにしました。


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