と言うわけで、また書いていこうかと思います。
しばらくの間は、パソコンの調子がまだ芳しくありませんので、 いつダウンするか不安ですが、よろしくお願いいたします。
最近気になっている新しい(といっても戦時中から知られていましたが)ベースオイルのAN(アルキルナフタレン)の事なども、
ちょうど粘度について書いておりますので頭から抜けません。
この合成ベースオイルは当時、スクアランなどと同じように、戦闘機の潤滑油として開発される
予定だったもので、現在はスクリューコンプレッサー油などに使用されている特殊オイルです。
粘度は極めて低く、粘性抵抗が少なく設計できますし、高温に対して酸化安定性が良く、さらには
エステルと違った境界潤滑にも効果があるとかで、極圧に強いオイルとして
一部市販オイルに取り入れられております。
合成オイルの添加剤的役割となっているようですが、
オイルが低粘度化されていく上で、今後とも注目されるものと思われます。
もう一つは、いわゆる「PTFE」の規制化の動きです。
ヨーロッパではそろそろ規制がかかり出すような事を聞いておりますが、
二硫化モリブデンとあわせて、今後ともどうなるかが注目ですね。
モリブデン大国のアメリカでそうなるかどうかわかりませんが、
とかくオイル添加剤は化学合成品が中心ですから、今までのように、効くなら何でも
といったような考え方は通用しなくなってくるようです。
とはいうものの、環境ホルモンとして知られるダイオキシンの問題などがあっても、
そういった規制がゆっくりですし、便利さの中で私も育ってきましたので、
そのバランスが難しいところです。
数学的な数式を使ったパソコンの場合、これは通用しません。
(昔はTVなど、たたくと直ることもありましたが・・・(笑)。)
けれど、実際の自動車の整備では
こういったことが熟練整備士の間で良く行われているのです。
「かん」というものは不思議なものでして、
ある方から性能テスト用に頂いたオイルをテスト機器にかけましたところ、
不思議なことに、
普通のオイルより優れているのです。
それがカタログスペックの比較ですと「取るに足らない」ものと思われてしまうほど
普通の性能なのです。
それが、実際に非常に優れた性能を持つこともあるのです。
それはほとんど「かん」といっても良い選択で使用される場合があるわけです。
オイル選びの面白さがここにあります。
オイルの場合も添加剤の場合もさまざまな要素が絡み合って、
それぞれの自動車のエンジンなどの性能と影響しています。
密閉性の悪い、コンプレッションの下がったエンジンには、最新の
低粘度オイルは向いていないでしょう。
逆に最新のエンジンに高粘度オイルは燃費の点で良くありません。
でも、本当にそうなんでしょうか?
カタログスペックが本当に信じられるかどうか、
一度疑ってみてください。
そこから新たに見つかるものがあるかもしれません。
人の感性は不思議なものです。
まだまだ解明されていない多くのことがあります。
ですから
そういった基準を固定化しない考えが必要になってくるでしょう。・・・ね。
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