「化学蒸着法=CVD(TiC、W2C、TiN、Al2O3などの膜)」
「物理蒸着法=PVD(イオンプレーティング、スパッタリング、真空蒸着などという方法があります)」
が在ることを書いてますが、
これにしてもコーティング膜が薄かったり、下地の基材が柔らかかったりすると、
剥離してしまいます。
このことは体験的な例としていうと、
メッキされたものでも
剥がれやすいものがあることでもわかります。
こういったことを日夜研究している方々に本当に頭が下がります。
ところでそれはそうなのですが、エンジンオイルに塩素系化合物を入れないということは、
諸外国より先に、もう数年も前に、日本のオイル製造業者間で協定(?)されています。
ですから、輸入オイル中にはまだそういった成分もはいっておりますし、
まあ、協定ですから、出来るだけ少なくということで、国内のメーカーも入れている場合があります。
モービル1のカタログを調べて行くと、リン・塩素化合物の含有量が低いと書いてあったので、
リン(エステル系にはまず使用されます)はともかく
まだ塩素化合物がオイルに最初から入っているんだ、と納得させられてしまいました。
でも、この説明文を書かなくてもいいということからすれば、
正直というかどうとらえたらいいのか・・・。
オイル寿命が1.5倍伸びたわけだからよしとするか。
というのも、塩素化合物に非常に神経細やかな方から、
「塩素化合物が入っている廃油は分別収集になるのでは」と質問されたことが以前あったからです。
今のところ規制はエンジンオイルにはないのですが
近い将来にはそうなるかもしれませんね。
少なくともここ数年はないでしょう。
規制が後手になるのは何も日本ばかりではなく、それぞれのお国柄の問題もあり、
複雑な問題をはらんでいるのでしょうが、
うまく解決の方向へ向かうといいのになと、
傍観者の立場に立ってしまうのが少しさみしい気もしました。
(病み上がりは涙もろくなるようです。いや年かな。)
積極的に関与できるのは、やはり一部の研究者によるところが大きく、
そういう構造に慣れてしまっているからです。
でも、そういう研究が注目を浴びるようになってきつつあり、
世間の風も心なしかいい雰囲気になりつつあります。
まずは、体調を戻して
また考えるとしましょう。
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