肩の凝らない、しかし、嘘かもしれないページ47


プラグ−その4

一回目のマルチプラグの燃費ですが、思った通りというか、
それでも十分と言うべきか、
383.7km走行して55.84リッターの使用量でした。
燃費は約6.87km/Lですが、平均は7.0−7.5km/Lの間ですから、
テスト走行も含み、まずまずでしょうね。
次回はテスト走行をほとんどしない予定ですから、確実に平均に入るでしょう。



ところで、どうして最近ピストンリングなどのことを書いているかと言いますと、
仕事柄、オイル交換を頻繁にするわけで、
オイルの汚れが気になるからです。

大体決まって、こちらのユーザーさん方は部分合成油で添加剤を入れ、
1万キロ近く走るわけです。
走り方など人それぞれで、様々な条件になる訳なのですが、
夏に比較すると、どうも冬の方がオイルの汚れ方が、多いように感じるからなのです。

また、
走行距離は違いがありますが、2年間オイル交換にあまり関係ない人での比較で言いますと、
8000kmを約2年かかって走った場合のオイルの汚れと、
12000km/2年間の人と、
5000km/2年間走った人の比較です。
すべてワンオーナー車で、
それぞれ、100%合成油+添加剤ですが、同銘柄のオイルと添加剤です。
(まあ2年間無交換・継ぎ足しなしですから・・・普通はしませんよね。)
もちろん、エンジンに不調らしきものも、オイル減りも見受けられず、
と言うことでの無交換と言うことなのでしょう。

とりあえず、状態なのですが、
8000kmの方は、平成4年式、DOHC1800ccのAT車。
全走行距離約68000km。
ちょい乗りが多く、ほとんど週2−3回は動かすのですが、
冬にサーモスタットがやや開き気味で、交換しました。
オイルは結構ひどく茶色く汚れているにも関わらず、
オイルにまだまだ粘性も多く、汚れが少なければ、まだ使えそうなくらいです。
ただ、プラグは結構くすぶり気味でした。
ここらに問題もありそうですが・・・。

次に12000km走ったオイルですがこちらは、H3年式、SOHC2000ccAT車です。
走行パターンは休日など長距離走行が多いとかです。
普段は車庫で休んでいます。走行距離は40000km程度。
8000kmのオイルと比較して
汚れも少なく、見た目はもう少し使用できそうなのですが、
粘度がやや足りなくなった感じを受けました。
一応合格ラインでしょう。

で、5000kmのオイルなのですが、こちらはほとんど汚れも僅かで、
オイルの状態も結構しっかりしていました。
もう2年・・・とは冗談ですが、試したくなるほど汚れていませんでした。
昭和63年式SOHC1500ccMT車。走行距離は50000kmくらいだったかな?
休日に長距離を走ることがあるくらいで、ほとんどガレージ置き。
ただし、その後ラジエターからのクーラントの漏れと、
オートチョーク不良が出てきました。この頃のこの車両あたりには
時々起こるトラブルみたいですね。
ほとんど大きな修理も無く今まで乗ってきたのですが、やむなく乗り換えを
考えているところです。
その他に異常は無し。

で、オイルの劣化は、HPにも書いているのですが、
どうも、走行パターンだけとか、使用期間だけとか、普通言われている劣化ともう少し
違ったものがあるのではないかと疑いたくなるわけです。
特に汚れ方などに関しては、最初の8000kmのオイル以外
すべてスラッジらしきものは見受けられず、
(例えば15000km以上の距離を半年で乗った人の場合などは、高速の使用が多いわけですが、
上記と同じ銘柄のオイル+添加剤でも12000km/2年の場合と比較してもまだ汚れ自体が少ないと言った具合だったり、)
どうしても、ブローバイガスの影響とか、他の要因も疑いたくなってくるわけです。

特に汚れなどは通常5000kmあたりで交換していれば、それほどひどい状態になど
なるはずがないわけですが、
メーカー指定のオイル交換パターンなどしていれば、エンジンは10万キロあたりで性能がかなり
悪くなってくることは普通に考えられるわけです。
それでも、個体差が大きく、ほとんど問題なかったりする場合もあるわけで、
「これが同じエンジンのオイルの汚れ」とは思えないくらいの「差」があるわけです。
同じ条件で比較することが難しいので、
エンジンの「あたりはずれ」と言うことで済ませている場合が多いのですが、
その要因の大きな部分にピストンとそのリングの問題が何かありそうで、
結局、ブローバイガスの問題に行き当たったわけです。

コンプレッション自体、トップリングでカバーされている度合いが大きいのですが、
ここでは、摩耗に関してリングなどに高級なPVD(このページの42−43あたりを参照してください)加工を
してたりする反面、それ以外のところからの潤滑は考えられてないわけで、
ガソリンが潤滑剤にもなりませんので・・・
また、10万キロ近くなってきますと、燃料ポンプの故障、バルブの段付き、インジェクターの目詰まりなど、
いろんな不具合が出てきます。
このあたりになりますと、ピストンとリングの間にも、摩耗がかなり進行し、
ひいてはブローバイガスの増加とオイルの汚れに結びつく事も考えられます。
こういったことはもう少し分かりましたら、HPの方に書いてゆくつもりなのですが、
それでも、各部品の精度や品質の差などがなくせないものかと
考えてしまいます。

オイルの汚れとオイル自体の劣化はまた別のことなのでしょうが、
同銘柄のオイルでも、現場で各自動車に使われると、その走行パターン等以外にある
エンジン自体のもって生まれた性能とでも言えるものに、じかに触れるわけで、
その多様さに驚かされると言うこと、でした。

また、添加剤の使用でオイルの汚れが、その同じ自動車ではオイルの汚れが
随分軽減される事は分かってます。
外気温でも異なり、エンジン個体間でも異なると言うことで、
本当に各ユーザーさんそれぞれのオイル交換パターンが必要だなぁと、
思うこの頃です。

こういう考え方はクオリティだけの問題で、普通の使用限界まで問題無いことかも知れませんが、
普通「乗り換え」は、基本的にエンジンの状態で左右される事が多いので、
やっぱり、気になります。
末永く使用すると言った事に対して、少しでも役に立てばと思います。

(このところの産業界では添加剤を使用する企業も増えてきていると聞いています。)



 
 
 
 
 



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