ただ、効くはずもない間違った添加剤を使用した場合や、効果の薄いタイプを選んだ場合、 ひどい場合は原因が全く異なっている(=添加剤では絶対直せない故障や劣化)にもかかわらず使用した場合 「添加剤は効かない」という烙印を押されてしまい、多分もう二度と使われなくなるでしょう。
添加剤の値段が安ければ、安物だからと諦められるかもしれませんが、高ければ高いほど
”だまされた感”が強くなるのも、うなづけます。(添加剤の成分と効果についてはHPにて詳しく書いてゆくつもりです。)
もともと、修復材としてあるいは修理を安くするためというより、 性能を維持し出来るだけ故障しないようにすることが目的なのですが、
高性能なタイプは修復に近い効果もでるようです。
そのため、軽い修復や修理や症状軽減なら出来る場合でも、宣伝として「直る」とするため、
無理な状態にまで効果を求めてしまいます。風邪をひいた場合の「風邪薬」に似た効果です。
あまりにもひどくなってしまった風邪は「風邪薬」なんかでは治りません。(
自然治癒能力で治ればいいのですが・・・エンジンにはそういった能力がないのです。)
場合によっては肺炎を併発し、死んでしまうこともあります。 (余談ですが、今年は風邪がきついようで、子供も風邪で1週間ほど入院してました。)
”効かない”場合で、間違って使われていない場合は、1.修理をした方がよい2.添加剤の性能が悪い
、ということになります。効いてもすぐ元に戻る場合も同様です。エンジンに限って言えば
現在の自動車では1.の修理しなければならないほど壊れてしまうことは、あまりなく、
3.余程オイル管理が悪かったか、4.新車からのエンジンのあたりが悪かったか、
5.他の故障の影響が、ほとんどです。
ですから、オイル管理をしっかりして、調子が悪くなったら(悪くなくても交換時期などの把握が出来る
部品に関しては予防的整備=タイミングベルトの交換、LLC、サーモスタット、ラジエターキャップ
などの交換、その他)すぐ整備をしていれば、まず、軽自動車でさえ15万kmぐらい楽々に乗れます。
ただ、メンテナンスにかかる費用を出すかどうかは、その車を乗り換えたいか、乗っていたいか、
という価値とのバランスによります。
整備する側から言うと、整備費用は本当はそんなに高くありません。不幸にも事故をしてしまった人なら 分かると思いますが、ぶつけたときの修理代の高さ!!。保険に入ってなければ、直せないほどですからね。 修理代は余程でない限り20万円も掛かることはありません。ATミッションのオーバーホールでも 最近は15万円前後、エンジン載せ変えでも量産車中古なら10万円前後です。(国産車平均)
多いのは、エンジンオイル漏れ、ミッションオイル漏れ、パワステオイル漏れ、などのシール部からの オイル漏れです。エンジンオイルの場合ヘッドカバー部であれば安いので修理。オイルパンなど下の方からですと 悩むところです。ATFの漏れは圧倒的にホース部に多く、ほとんど交換ですが、そんなに高くつきません。 ミッション、パワステ、ラックブーツ部などは普通オーバーホールになりますが、これらは結構高くつきます。 高いところの修理では、直るかどうか分からないのですが一応、オイル漏れ止め剤を試しに使うことがあります。 もし、それで直れば、例えばパワステオイルが漏れているラック&ピニオンを交換せず(リビルト部品代約5万円+工賃約2万円) が添加剤代1万円以下で済ませられることもあります。もちろんダメな場合もあります。
同じようにメンテナンスしていても、あるユーザーは壊れ、他のユーザーはとことん壊れないと言ったケースが よくあります。添加剤はそういった意味で、そのはずれの場合でもそこそこの寿命を延ばす意味で良いものだと 感じてしまいます。
添加剤を安いか高いか判断出来るのは、ひょっとするとユーザーよりも それを薦めることができる販売者かも知れません。