肩の凝らない、しかし、嘘かもしれないページ72

ラジウムについて

(ご質問にお答え出来るかどうかわかりませんが・・・)
ご存じの通り、ラジウムからはα線・β線・γ線が出ます。
また、それらに空気などが当たり(?)ますと、イオン化がおき、配管内では気体の層流が引き起こされることも
あるようです。
一番イオン化に効率がよいのは
障害物がない状態でのアルファ線でこれはヘリウムのような物質が出ていると思えばいいわけですから、
物に当たると止まってしまいます。
空気でも約3cm先位までしか効果が及ばないようですが、
イオン化する力はガンマ線の10000倍もあります。
しかし、紙一枚も透過する事は難しいと思われますので、これを利用するなら、
全く、何も障壁のない状態で使用しなければ効果は期待できないように思われます。

逆に、ラジウム鉱石から出るラドンは3.8日トロンは55秒の寿命しかなくそれぞれ医療用鉱泉として
利用されています。
また、元々、必須ミネラル分としての「カリウム」の中の1/10000は、放射能(カリウム40)を持っています。
人で言えば体重50Kgの人であれば約0.2%=100gのカリウムがあり、
0.01g程度はカリウム40と言えるわけで、毎秒3000個の割合で放射線粒子が出ている事になりますが、
どうも、生物の進化の過程を経て低レベル放射線が人に効果のあるホルミシス効果を持ってきたのではないかと言われています。
生物は不思議な対応をしています。(もちろんどんなに微量でも危険性は考慮しなければなりません。)
なお、これ以上被爆してはならない値は1年間0.5レムと言う限度量とされています。

参照:「人は放射線になぜ弱いか第3版」ブルーバックスb1238、近籐宗平著、講談社」


ベータ線は高エネルギーを持つ電子で、ガンマ線は電磁波というものなので物質と言うよりエネルギーを持った振動する波で、
光と波長を異にするものになります。
ですから、特にガンマ線の場合、物質の中を通り抜けることも可能なわけです。
例えば厚さ3mmの銅板ぐらいでは、433keVの放射線(X線)が当った場合でも約79%を透過します。
ガンマ線などはさらに透過しやすいわけですから、空気中の酸素にぶつかってイオン化させるのは
至難の業と言えそうです。(もしこれで効果が出ると言うのなら人体にも危険のはずですしね。)
どちらかと言えば、イオン化の効果はベータ線にありそうな気配は感じていますが、
銅板やアルミ板に挟んでしまうとα線もβ線(アルミ板で約1mm迄しか透過しない)も遮蔽してしまうから駄目でしょうね。
出来れば金網に接着剤を付けておき、ラジウムの粉をふりかけて、固定させ、
アルファ線を利用する方法が一番効果がありそうです。

また、ラジウム粉等をセラミックの固体に添加して、ガソリンなどの燃料に直接触れさせ、燃費・出力効果を
うたう製品も多いようですが、
こちらは、残念ながらまだ詳しく調べられませんので、効果、弊害などわかりません。
けれど、こちらの方が感想としましては、触媒効果や放射線を利用する利点はあるように思われます。

取れるラジウム鉱石の質によっても放射線の量は異なるとは思いますが、
ある方が500gの粉末ラジウム鉱石を放射線量測定器で計測した所
24時間で20μSv(シーボルトまたはシーベルト)という、けっこう危ない数値を記録したと言うことです。
人体にとって、年間で5mSvでちょっと危険、といった感じの様です。
(一日で20μSvだと、365日で7mSvになります。)
ただし、500gの粉末に測定器をくっつけた状態で測っていますので、
ちょっと距離をおけば格段に強度は落ちます(1メートル離せばだいたい100分の1になると思います)ので
まあ離れていれば、大丈夫と言ったところでしょうか。
なお、値段は100gぐらいですと5000円程度するようですが、こういう単価は結構アバウトな値段とも
お聞きしています。
被爆量としては「グレイ」や「ラド」が使われるようです。
1グレイ=100センチグレイ=100ラド
1シーベルト=100センチシーベルト=100レム
ラドとレムの関係は人体への影響が計算されているので下記のように数値が変わります。
アルファ線1ラド=20レム、高速中性子1ラド=10レム、X線1ラド=1レム。
1レントゲン=0.91〜0.96ラド
そう言った効果をうたう商品の宣伝用の説明の内容はともかく、

実際にどれくらいのイオン化がおきており、それがイオン化装置として有効かどうかは、
専門の方にとっても、頭の痛い事柄のようです。
閉じた環境でなければ、測定が難しいと言うことも一因です。
効果がないとは言いませんが、実際には
「単純に酸素イオン(O−)として発生するための根拠として採用できるのか否か疑問に思われます。」
というお答えが、真実なのかも知れません。
と言うわけでしょうから、放射線に対するオイルや添加剤のダメージは余り考えなくてもよいように思えます。
エステル系はあまり放射線に強くないみたいで、普通は合成油に含まれている可能性も多いので。
なお参考はこちら

エンジン自体のパーツの耐久性など、強度を確保しないで出力だけ上げますと、
それだけエンジン寿命などは低下するように思えるわけです。
エンジンの高性能化によって、オイルや添加剤の高性能化が要求されたように、
出力を上げるような機構が出てきますと、それに合うオイル・添加剤の必要性が出てきます。
もちろん、それに合う制動能力なども同様に求められるわけです。
自動車はどうしても様々な部品から構成されていますし、コストにシビアーな訳ですから、
高価な商品・弊害性の拭いきれない商品などは余程の理由がない限り広まらないのかも知れません。

で、軽い乗りで、ラジウム粉末400g程度をビニール袋に入れ、エアエレメントの底に置き、変化を見ることにしました。
ビニールですから、α線は遮蔽されますが、β線とγ線は十分に吸気される空気に触れます。
量が多すぎるような気もしましたが、十分過ぎる方が良いと思いました。
結果的には、残念ながらこの方法では変化を感じることは出来ませんでした。
エアエレメントの箱の容積が変化したため・または、空気の流れが良くなって?吸気量が変化したため
とも考えられますが、同時期に試された方の400ccバイクの場合(エアエレメントの後に金属板に塗布)も
全く変化は感じられなかったそうです。
私の場合も、全くと言っていいほど普通通りの状態なので、少しがっかりしました。
浅はかな考えではありますが、多少の期待はしていましたので・・・笑。
結論は、短期間で出すのも良くはありませんから、数日は、このまま様子を見てみます。
変化がなければ
また別の方法を取ってみることにしましょう・・・。こういった検証は結構楽しいものです。
マイナスイオンの発生としては

レナード効果による生成・紫外線によるイオン生成・光電効果によるイオン生成・・放射性物質からのイオン生成・
宇宙線による生成・衝突イオン化生成などがあげられますが、
こういった事柄の説明はそれぞれのHPにお任せするとします。
(門外漢ですので、ほとんど何もわかっていませんので・・・。)
実験的な効果としては、オゾン(O3)の利用により、吸気酸素の活性化が起こり、吸気抵抗の軽減なども期待できるようです。
酸素の解離はベータ線で起こりますし、(O2+e→2O+e−118kcal)紫外線・ガンマ線などでも起こります。
その後、(O+O2→O3+25kcal)によってオゾンが生成することにもなります。
こういう事なども将来的に利用されて来ると思われています。
参照:「オゾンの不思議」伊藤泰郎著、ブルーバックスb1270、講談社など

さらにプラグの火花でもイオン化は起こっていますので、
結構普通の出来事のように身のまわりに起きている現象のように思われます。
ですが100万個以上/1m3のマイナスイオンが人体には効果的に作用すると言っても、
アボガドロ数は6*1023個ですから
桁違いに少ない数と言えるのかも知れません。
燃焼においては活性化した酸素量がどのくらいが効果的かはまだ詳しく知りません。

層流によって吸気・排気効率がどれほど変化するかは、
配管の壁面の粗度にも関わってきそうですが、ほとんどの配管では層流が発生していると思われます。
配管に触れる一部が空気でも粘性を持ってきます。その粘性を持った端が境界面で
境界面から内部が層流になっているようです。
比較実験データもありませんので、何とも言えない状態なのですが、
ロケット等では排気管などの面をどれだけ平坦に出来るかや、強度にも関わってきますので、
出来うる限りの配管でのロスを無くすように加工されていますし、
一般的にインテーク・エキゾーストマフラーはステンレスの方が吸気・排気効率が良くなるようです。

空気にも「軽いかたまり」と「重いかたまり」があり、プラス・マイナスのクラスターを持っていますが
どうも普通悪者とされているプラスのクラスターにマイナスイオンが付くことで、
中和、分離などがおこるようです。
放射線や金属・セラミックの触媒や磁石にどれだけのそう言った効果があるのかは
詳しく知りませんが、確かに実用化されている商品も多いですから
そう言ったHPを検索されると説明があることが多いようです。
ただ、何故か異常と思えるほど高価に感じてしまうわけです。

一般的に+イオンのほうが−イオンよりも大きな質量を持っております。
空気の場合−(マイナス)イオンになる性質をもっていますが、
高温3000度KあたりからO2はOとNOに別れだし、5−6000度KですべてO+になり、それ以上の
10000度KではN+とO+になると言われます。(この状態はいわゆるプラズマの状態です。)
高エネルギーを持った電子のβ線は分子に近づきますと原子のまわりにある電子と反発して方向を変えやすいと
思われ、衝突する確率が減るような気がするのですが、
どういった風にマイナスイオンになるのかはまだまだ勉強不足で、よくわかりません。
(マイナスイオンが出来れば必ずプラスイオンも出ますから、閉鎖された空間では収支が合わなければならないはずなんですが
そう言った事と層流とがまだまだ頭の中でうまく結びつかないわけです。)

いろいろ考えてみましたが、こちらの方面の事はあまりオイルや添加剤と関係しませんので
資料もあまりなく、詳しく調べれれそうにもありません。
商品の解説など読んでも、誇張された表現が多かったりしますし、混乱するような説明があったりで、
困ってしまいます。
知人からもその方面の方からも「ほっとけば・・・」と言われてしまいました。
わからないので気になるのですが、あえて危険度がある放射線を取り扱うことも無いでしょう。
ラジウム粉を扱えば、必ず肺に吸い込んでしまい、その細胞周辺から被爆することは間違いなさそうですから、
結構リスクが大きそうです。

また、いつか詳しく調べてみたいのですが、どうなる事やら・・・。

次のページへ

前のページへ

ご意見、ご感想こちらへ

メールが送れない場合:macchann@mbox.kyoto-inet.or.jp


ホームページへ inserted by FC2 system