更新2014/04/01

ノッキングを添加剤で解消する方法

HC33のh4年式ローレルSOHC・RB20のエンジンとは
新車以来より夏期のノッキングに悩まされ続けて来ています。

最初からなので、夏は出来るだけ無鉛ハイオクを使用することで解消していましたが
外気温が下がりガソリンをレギュラーに戻して感じたことは、プレミアムの走りとレギュラーの走りが違 うことで
どうもSOCHレギュラーガソリン仕様車の場合は
やはりレギュラーの方が粘りがあって良い感じと思えるわけです。

値段も違いますから
あれこれパーツの選択でレギュラーガソリンで解消可能か探って来ていますが
殆どの場合は決定的な効果はありませんでした。

ただ、機器的な不具合が原因でノッキングしているとは思えませんので
どうもガソリンのオクタン価自体が原因としか思えない結論に達しました。
それで
添加剤でオクタン価をあげる方法を考えることにしました。

で、いろいろとHPを検索されれば判るようにノッキングが起こりやすいのは
○乗せる人、物が多い・登坂路・エアコン使用・タイヤ径を大きくしたなど、加速時の負荷が大きいと起こりやすい
○外気温・エンジン自体の温度・ガソリンの温度上昇(※1)など、燃焼室の温度が高いほど起こりやすい。
燃料の品質(=デポジット発生・オクタン価が低い)の問題などから起こる事もしばしばある。
○チューニングなどで、点火時期を変えたり、圧縮比を高くしたりした場合
 なお、添加剤を使用する事で、圧縮が上がる場合も含まれます。
メンテナンス不良によるデポジットなどが原因となる場合
○エンジン各部パーツの劣化、センサー精度の不具合など機械的な劣化
※1:ガソリンはガソリンタンクからインジェクター付近までポンプで送られるのですが、
    始動時は外気温とほぼ同じ温度です。走行するにつれて、エンジンルーム内は熱くなり、
    その近くを通過するガソリンは結構温まってしまいます。
    ガソリンはポンプによって常に圧力がかかっており、一部は燃焼し、一部は燃料タンクへ戻されるわけで、
         (※:燃料タンクへ戻らずエンジンルーム部での循環をバルブなどで制御するタイプもある。)
    エンジンルーム内が熱くなればなるほど、燃料タンクに戻ってくるガソリンも熱くなる事になります。
    ガソリンが少ない方がタンクでは冷えにくいわけですし、
    長距離走行して途中でガソリンを入れてすぐノッキングが減る場合は、
          (給油したガソリンは冷たいためにタンクのガソリンも冷やされ要求オクタン価が一時的に下がると考えられます)
    循環しているガソリンが熱くなっているのが原因の場合も多く見られます。
 つまり、エンジンの要求オクタン価を変えてしまった場合に発生することが知られています。
ですから、
メンテナンスは十分行った上で、上記の負荷を軽減した上で、それでも解決しない場合の対策なのですが
燃料のオクタン価を上げれば、殆どの場合は解決します。

大抵の場合、レギュラーガソリン仕様車ならハイオクなど使用すればノック音が消えるので、
1つの解決方法としてハイオクを選択する方法が取られています。

けれど、ハイオク仕様車ではオクタン価が上げて設計されておりますので
販売されているハイオクのオクタン価を自分で向上させる方法は難しくなります。
特に輸入車などでは元々が自国のハイオクでオクタン価を設定していますので
日本のガソリン仕様ではオクタン価自体が低すぎる車種もありますから
通常のハイオクを使用する事自体がノッキングの要因となってしまいます。
(粗悪ハイオクでノッキングする場合などこの例)

ガソリンメーカーは多少異なるオクタン価設定で販売していますので
その中から一番合った(高いオクタン価の)メーカーを選択するとか、
消防法での規制はありますが
市販されている航空燃料(オクタン価=115で)を混合添加する方法もあります。
レース用燃料などでは25%ものトルエンを含んだガソリンがあるようですが
燃料からのオクタン価アップ方法はこういう方法となります。
(その他ではメチルアルコールを5%から7%程度混合する方法もありますが・・・・。)

添加剤として燃料に入れる方法では
アルコール系・トルエンなど芳香族系・有機金属系の市販のオクタン向上剤(ブースター)を添加する方法が一般的となります。
アルコール系ETBE(エチルターシャリブチルエーテル)などの添加はハイオクなどで既に添加されており
濃度が高くなると、樹脂に与える影響など大きくなりますし、規定添加量での使用が好ましいと思われます。
またベンゼン・トルエン・キシレンのいわゆるBTXの添加では
トルエンなどが多く使用されるのですが、これも常時使用とするにはふさわしいとは思われません。
ベンゼンも環境問題から規制される成分です。

また、市販されている製品を添加する場合、
通常は窒素が含まれているのですが、添加剤として共通の原料としてはメタノール、 イソプロピルアルコール、
ナフサ、キシレン、トルエン、ベンゼン、ヘキサン, ニトロベンジン及びアニリンなどになります。
有機金属系以外のオクタン価向上率は大体0.5−2.0あたりで
レギュラーが89以上、ハイオクが96以上ですから
これですとレギュラーガソリンからプレミアム無鉛ハイオクに変わるほどはオクタン価は向上しません。
プレミアム無鉛の場合は多分こういった燃料添加剤製品しか選択が出来ませんので
特にオクタン価を上げることを目的とした「オクタンブースター」と称する製品で試されると良いでしょう。

ナプロのガソリン用燃料添加剤はBTXが含まれますが、
オクタン価を上げるための製品ではなく、燃焼速度を速める製品ですから、
基本的にオクタンブースターとはなりません。
ですから、ローレルでも確認テストしましたが、ノッキング音はごくごく僅かに押さえられるだけで、
解消されることはありませんでした。
燃焼完了までの速度が速くなり、エンドガスなど少なくなれば
異常な燃焼が起こりにくくなり、
今まで付着していた着火の芯になるようなデポジットも取り除かれる事になる傾向が
こういった製品にあるので
オクタン価を上げなくてもノッキングが起こりにくくなります。
逆に有機金属系はオクタン価を3−10程度上げられますので
少量(レギュラーで0.05g/ガロン、ハイオクで1.1g/ガロンあたり)でオクタン価を上げるには
こういった有機金属系添加剤が適しています。
有機金属としてはニッケルや鉄を含むもので、ニッケルカルボニルや鉄カルボルニルの
ビスシクロペンタンジフェニル鉄やなどが挙げられます。
マンガンを含むものではMMT、また鉛を含む4エチル鉛やスズの4エチルスズなどとなります。
(有鉛=4エチルorメチル鉛は環境負荷が非常に大きいため日本でも規制されています。)

2005年現在の日本のハイオクにも環境に比較的軽負荷とされるマンガン系のMMTが使用されているようです。
なお、添加剤での含有量が多い場合はプラグが結構赤く錆びたように酸化物が付着します。

画像:BPR5EIX-Pのオクタンブースターによる異常汚損状態の例。
今までの使用者の報告では、
余程多く添加しない限りは、
普通は単に碍子などが赤くなるだけなのですが、
このHC32Aでの使用上で上記のような異常な状態になって、失火なども起きていたようです。
(燃費が下がってきて、上記プラグを変えますと燃費が上がりました。)
走行81500kmから96500kmの間で使用しております。
左は比較用(通常使用で約4万km走行したプラグ)。
オクタン価アップに効果は大きいが汚損も注意が必要なので、オフロード用の但し書きなのかもしれません。
ただ、全く問題ないエンジンがほとんどですが
特に燃焼室が低温になりやすいエンジンや
短距離走行を頻繁に繰り返すなど
同じくエンジンが低温状態で走行するような運転状況を繰り返すと、
(もちろん添加量が多すぎる場合もだが、)
このような現象が起きやすい傾向が見られます。
製品として出回ってる製品はPL法に対応しているようですので
問題はないと言われますが、多少気になりますね。
「なおアメリカではMMTも2003年にガソリンへの添加は規制されているようで、
日本はまだガソリンへの添加は規制されてなく、ここ2−3年のうちには規制対象となると思われます。」
と記載いたしましたが
下記のように2009年4月8日にメールを頂きましたので掲載させていただきます。
どうもありがとうございます。

(MMTは)アメリカで特に法的な規制はありません。
自動車会社の言っている触媒被毒の可能性により、石油会社は使用を控えている状況です。
自動車会社の試験方法は、現実ではありえない方法(例えば高速道路を24時間走りっぱなしのような状態とか)で実施されます。
触媒にデポジットが生成されれやすいのは、このような一定の速度/エンジン回転数/圧力の場合です。
従って現実的な走行で加速/減速ある場合は、デポがつきにくいのです。
またあるデータではマンガンは逆にその他触媒に悪い成分(リンなど)を押し出す作用を持っているようです。

日本でも規制の動きもありません。同じく自主的に使用を控えているということです。

多くの有機金属は人体にも影響が大きいのですが、
車では触媒への被毒性の関係から、
触媒に灰分となる成分を持つ添加剤は好ましいとはいえず、
この事から
環境負荷も全く無いとは言えませんから
このあたりは、信頼おけるメーカーの製品を選択すると良いかもしれません。
   (本当はガソリン自体が既に環境に悪いのですが・・・)

とりあえずとしても、アルコールを10Lもガソリンへ添加するわけにもゆきませんし
MMTを含む添加剤が現在のところノッキング解消の添加剤として市販されておりますので
これをテストすることにしました。



一般的なオクタン価アップ(2−4程度)であれば
オクタパワーをご利用ください。
 

テスト製品名:バーダル、「ノックアウト・オクタンブースター」一般市販価格は4320円(消費税8%含む)
         (添加剤分にMMTを配合)
                   ※:2008/08/01より約20%値上がりしました
                   ※:2013/10/10より新ボトル325mlになりました。
                       一般道路での使用はできません、レースコース及び私道の専用品です
                 (他の競技用添加剤もそうなのですが、添加剤成分がエンジンの出力を大幅にアップさせてしまう為と思えます。)

         ご好評のため、通販販売品に入れ3100円(消費税8%含む)で通常販売致しております。
                    なお価格は変動することがありますので
         通販商品一覧にてご確認ください)

テスト車両、HC33のH4年式ローレルSOHC・RB20、走行距離約12万km
使用ガソリン:出光レギュラー(オクタン価不明)
添加量:使用途中でガソリンゲージ読みで半分=35Lと判断しボトル容量355ml中60mlを添加。
     攪拌方法は特に無し(6時間放置)。

下写真のように 
ボトルが新しく325mlになりました。
キャップの開け方は下記

この状態で、2005年6月9日に添加前に走行し、ノッキングを確認した後、
この商品を添加して走行したが、ジャンクションの急な登坂路での加速でも
車内ではノック音が聞こえず、走行側面に防音壁がある箇所で、
窓を開け、加速するとかすかなチリチリ音が発生したのみ。
もちろん、レギュラーのみで、発進、加速時に多少聞こえていたノッキング音は
平坦な道では無茶なアクセルONでもテスト走行中には全く発生しなかった。

60mlで大体オクタン価は2−3程度向上するはずなので
この程度のオクタン価アップで済むなら、ハイオクを使用する必要はなく、
フル満タン(約70L弱)で1本3回分の添加が出来る計算になる。

メーカーサイトではオクタン価は60Lに1本で7以上上がるとテスト済みなので
ある程度は期待していたが、オクタン価が2−3上がるだけで走りはかなりパワフルとなる。
とはいうものの、
この場合のパワフル感は、添加剤に含まれる他の成分がもたらすものと考えられる。
このため1本分を添加するとこの目的以外で使用されることも多く
メーカー表示では「オフロードで使用」としている。
(ガソリンに成分規制がある公式競技ではレギュレーション違反になると思われる。)

無鉛ハイオクを使用した場合は、経験上パワフル感がはっきりと出る事は無く、
(同時に点火時期や圧縮比を変えればもちろんパワフル感も変わるが)
オクタン価だけの向上によるノッキング解消から来るものだけなので、
ノッキングも出ない場合はあまり恩恵があると言えない。

やはり、含まれるオクタン価向上剤以外の添加剤の影響を大きく感じる。
で、
値段から考えれば、ハイオクで問題解決してしまうエンジンには
レギュラーとの差が10円/1L前後なので、2000円前後に価格設定しないとあまりメリットを感じないが、
ハイオクを使用しているエンジンでオクタン価不足になっている場合は
それでも朗報かもしれない。ただ、残念ながらテストは行っていないのでモニターして頂くしかなさそうだ。

この製品のモニターをしてくださる方へ

製品名:バーダル製、「ノックアウト・オクタンブースター」

ハイオク使用のエンジンの方で、ノック音が聞こえる方、
あるいは、レギュラー仕様エンジンでノック音解消に試してみたい方で、
どの程度の添加量で解消したかなど、モニターして頂けるのでしたら
3100円(税込み)/1本でお送り致します。

なお、送料や代引き手数料が別途必要ですから、
それらがサービスとなる(GRPーPLUTOなど)組み合わせで
ご注文頂くと、3100円/1本で同梱致します。

ケース単位でのご注文も
別途特別価格にてご提供させていただいておりますので
メールにてお問い合わせください。
※安全のためキャップは空回りします。
開く場合はキャップを回す際に
ボトルに押しつけるように軽く力を加えながら回してください。

送料サービス商品等はこちらで確認ください。
ご注文方法と送料等負担の場合はこちらでご確認ください



オクタンブースター使用評価(2005/06/25より)

ローレル(HC33)
2009/04/08
平成6年式
先ほどオクタンブースターが到着致しました。早速C33に添加して走ってみましたが、
松浦様のローレル君より重症みたいです。
満タンに対しボトル半分でノッキング抑制が出来たと松浦様のサイトに書いてありましたが、
私の方は半分でやっと「我慢」のレベル・・・1本注入してやっと消えました。
確かにノッキングが解消した効果以上の加速をします。
特に1、2速ではそうでもないのですが、3速の40km〜ODロックアップ70km〜の加速は
良い意味で不気味なほどトルク感があります。
冗談半分でH32Aに添加して見ました・・・やってみるもんですね、
すごく判りやすい効果でした。
もしかしてキャブ車の方が効きやすいのかな?
レガシィB4 ターボ
2005/06/25
先週、オクタンブースターを購入したものですが、加速時の負荷が大きいときにノッキングしておりましたが、
65Lに半分添加しましたらノッキングが治まりました。
オクタン価があがっただけでは起こり得ないパワーアップがおこりましたのでなにか他の成分も入ってるみたいですね。
セルフスタンドにしてからノッキングが酷くなったのですがもとの燃料のオクタン価が低かっただけかもしれませんね。
「NEW-TE」も使用してますのでこれも使用すると燃料代がリッター20円以上上がり、
リッター150円ぐらい払うことになります。
製品としては大変魅力的なんですが、、、

99年式レガシィB4 ターボ車です。

多くの皆さんが「継続使用」されておられますので
相当数の方のノッキング解消になっているものと思われます。

出来るだけ
初めて試す方のためにも
ご報告頂けますようお待ち致しております。

工事中



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