ガソリン車にみるパワーアップペイントの傾向

ディーゼル車でのデータと感想はこちら
 

ディーゼル車など産業界用目的では、軽油なので燃焼しやすさが顕著に燃費向上の走行データに現れていまして
経済性の観点から判断されて使用されている企業も徐々に増えてきています。
また、燃料の方面から考えますと、軽油の方がまだまだ燃費に改善出来る余裕が大きくなり
これもパワーアップペイントで効果が大きく出やすい要因となっています。

企業では安定したルート走行をしますので、元々のデーターも記録されており
実際の走行でも比較が出やすいデーターですが、
ガソリン車では、燃焼方式も違っていますし、
通常、同じ企業内でも安定した走行パターン・ルートを取りにくい使用のされ方となっています。
まして、個人ともなるとユーザーの走行のパターン自体、相当異なってくるので
本当の比較が難しいと思われます。

例えば私の自動車では、夏の高速走行使用時と冬の通勤・短距離走行では満タン法で、
12km/Lと7km/Lというほど差があり
評価するのにこれを悪用して使えば、燃費自体のデータとしては事実なのですが
7km/L→12km/Lと70%も燃費が上がってしまいますので
恐ろしいアップ率となってしまいます。

このため、比較的安定したデータを取ろうとして、1年以上調べているのですが
傾向はつかめたのですが、交通事情が多少変化するだけでも燃費に影響が出てきてしまうため
このアップ率だけでの評価はかなり危険な物とも感じてきてしまいます。
実際同じ走行状況で比較テストをし、
パワーアップペイントで10%以上の燃費向上の変化があった方もおられますし
日常使用なのでそれほどの差が出ない(比較データも無い)という方もおられます。
実際の通常使用での向上率は
約3%あたりから5%ぐらいと考えられ、
かなり良好に現れた10%以上の場合は他の改善要素を伴った結果としないと
いけないと思われます。

実際、キャブレターのクリーニングだけで20%も燃費がアップしたとか、
磁石使用で20%、プラグの交換で10%以上燃費が向上したとかいう宣伝内容もありますが、
個々のエンジンでの最悪の状態からのちょっとした整備だけでもこれらが向上する事は認められており、
燃費改善機器や装置での「単独」の効果で現れることは少ないと思われます。
はっきり言いますと比較する元々のデータ自体がおかしいわけです。
統計のデータの取り方次第で個々が事実であっても「嘘」などいくらでも書けてしまうのが
怖いことですね。

なお某プラグメーカーで
通常のプラグから今評価の高いイリジウムプラグへの変更で
どれくらい燃費に差が出たかのデータをみますと、
普通の標準プラグとの差は1.5LDOHCの10.15のモードで、比較する運転者もプロが行って
(たぶん、これも顕著に現れたデータなので記載されたと思いますが)
14.77km/L→15.01km/Lですから0.24kmアップの1.6%アップとなります。

メーカーの技術者の評価として1%以上の差が出ることは「評価に値する改善」なんですが、
5%以下では宣伝効果になりませんので、誰も省燃費プラグとして話すことはありません。
それでも、いったんは掲載したわけですね。
これがプラチナプラグからイリジウムプラグへの交換でのデータになれば
変化が出たかどうかも怪しくなってくるわけです。
で、当たり前ですがそんなデータは、比較テストされていたとしても、有意義な結果が出ないでしょうから
何処にも記載されません。

今までのデータ自体がどれほど信憑性があるかがかなり大事でして、
使用する自動車での整備状況や燃費が悪くなってきた度合いによって、
向上度(燃費アップ率)もみてゆかなければならないことは周知の事柄と思われるのです。

ただ、こういった燃費向上材(剤も含めて)の改善される側面の傾向は見られますので
ここでパワーアップペイントでの傾向を記載してゆきたいと思います。
 
 

効果については更新工事中:

効果が出るまでの時間

・効果が出だすのは、約1日ほど放置して置いた方が比較しやすい。最低でも3−8時間は必要と思われるが、
体感的には最初はかなりゆっくりと変化するようで、いつの間にか走りが違ってきたという感を受ける事もある。
また、デリバリーパイプやフィルターなどの燃料が使用されてから、タンクの燃料が燃焼し変化が出だすため、
塗布後4-5km程度は今までの燃料のままということになる。

・樹脂タンクではこういった差があるかどうか判らないが、金属タンクの場合に
満タンにする前の走りと満タン後の走りに顕著な差を生じる事があるが、
2-3ヶ月程度はこの傾向が残ることがある。それ以降は給油では顕著が差は出にくいという報告が多い。

・ペイントの塗布量で効果の出方が異なってくる場合がある。理論的検証はされていないが
これはタンクの形状で燃料の流動や到達状態などが左右されやすいためとも思われる。
効果が少ないと思われた場合、更に後日、タンク底部にでも重ね塗りを行うと
効果が増加して体感的に違いを感じる場合があるので、少しずつ体感的に変化がないところまで
何回かに重ね塗りをすると最適なペイント量がつかめると思われる。

・遠赤外線は外気温に影響を受けるため、気温が高い時の方が効果が早く、出方も良い。

・満タン時よりも燃料が少なくなってきた場合(遠赤外線を多い時間受けた燃料)の方が、体感しやすい。
重量差として満タン時の燃料の重さ分の重い物を積んで走行したが、
それ以上の体感差が出ると思われるので一度試すと良いように思われる。

・効果に慣れてきてしまうので、3ヶ月以上すると、今までとの差がほとんど判らなくなってくる。
(燃費的な効果を調べる上では、この期間の1年間の比較がちょうど良いと思われる。)
 
 

燃費に関して効果的と思われる側面
 

・インジェクター使用車でアイドルアップ終了後のアイドリングの回転数が今までより低くなることがある。
今までのアイドルでは600rpmであったのが、550rpmでアイドリングするようになってきた。
ただし、エアコンONやライト点灯でのアイドルアイドルアップ回転数には変化が出たかが判らない。

・高速道路使用では通常走行より燃費の上がり方が大きい。
一般道より渋滞がないためか、加速での無駄なガソリン消費も少なくなってくるため、顕著に燃費へ還元される。
なお、高速道路使用後はプラグやバルブ、あるいは燃焼室が清掃されるのか
通常より少ない燃料供給で自動車は動くため、その燃料制御が変更されるせいか、
一般道に戻ったしばらくの間は燃費が良好になる場合が多い。

・マニュアル車で回転数が低くても走行が可能となる。例えば5速で1500rpm無いとエンストしていたエンジンが
1300rpmと200rpm少ない回転数でもエンストしなくなってきた例などがある。
ただし、トルクアップは認められても実用域の回転数では回してしまうため、燃費に還元しにくい側面もある。
 

・今まで効果があると宣伝している市販添加剤や磁気装置やマイナスイオンなど何を試しても効果が全く出なかった燃費に関する
マニアックな人がパワーアップペイントで約3%程度は改善が見られるようになった事を評価。
他の製品と違うことは認められるが、やはり改善率が少なすぎるとも。
 

走行フィールの変化に関して

・今までのシフトダウンしていた坂道がDレンジのまま登る。

次のキックダウンと裏腹の現象で、少ない燃料で粘りが出てしまうため、ある程度の坂などは
トルクアップしたような走りが起こってくる。ペイント初期頃に多く感じる現象。
次第にアクセルワークに変化が出てきて、アクセルの踏みが浅く走行し出すようになってくると
次のようなトルクダウンを感じる場面にも出会うことになる
・登坂路でキックダウンにタイムラグを感じる。
通常のゆるく短い坂道では問題ないが
多少長く続く登坂路ではキックダウンするポイントが遅くなったように思え、
アクセルペダルの踏み量も少なくなっているせいかタイムラグを感じる。
この場合は手動で強制的にレンジを変えてキックダウンと同じシフトチェンジをするか
パワーモードやODロック解除ボタンを使用していると違和感は少ない。
・アクセルペダルの踏み方が浅くなって、登坂時・加速時にパワーが無いように感じる。
ただ、ペダルをもう少し踏めばもちろんパワーが上がるが
平地での省燃費走行が慣れてしまうと、幾分か浅いペダルタッチとなってしまう。
同じ燃料の消費量では燃費は上がることがないため仕方がない現象。
・トルクアップを感じる
トルクアップを感じるのはどちらかというと加速時ではなく、ペダルに足を乗っけているだけのような走行時に
感じやすい。これは定地走行などガソリンの使用量が少なめになって走行している場合にでも
その状態でも今まで燃え残っていたガソリンがあり、それを燃えやすくしているので、ということになる。
従って、余るほどガソリンを濃くして走行する場合は、燃え残る量が変わらないため、効果が出にくい。


他の遠赤外線燃焼改良装置や磁気装置などとの相性

・磁石(ネオジム系)

 テスト車両で燃料ホースに磁石を取り付けたままだったので、取り外して状態を見たり
燃費の推移を確認したが、残念ながら有意な改善(この場合劣化するはずなので)は
見られないように感じた。
 ただし、2−3台での結果なので、これを持って「相性が悪い」と判断することは出来ない。
また、私のローレルではトルクアップ・ダウン等の変化も顕著に感じることは無かったので
相乗効果や逆に相性がきわめて悪いという事もなさそうに思われる。
 磁石単体で効果が感じられていた場合であってもパワーアップペイントで更に
それ以上の効果が出ているので取っても差が出ないのかもしれない。

ただし、磁石をたくさん取り付けた場合など、遠赤外線とは異なる傾向が強く出るようであるが
(燃料がリッチ状態で出力が増加すると言われている傾向)
この面での効果の相乗関係などはテストしていないので評価が出来ない。

・エアーフィルター取り付け型(遠赤外線装置)
これは、現在もテスト車以外にユーザーさんにもモニターしてもらっているが、
相乗的な効果が強く出る場合と
全くパワーアップペイント以上の効果が分らないと感じた人があり、判断に迷うところ。

私のローレルの場合は、吸気系は全く触っておらず、パワーアップペイントもダクトなどには
塗っていないので、取り付けると顕著に効果が増加している。

具体的には、アイドリングの僅かな上昇と加速時のトルクのなめらかさがアップした事が言える。
そのまま1−2週間乗って行くと、ほぼ元のアイドリング値になり、トルクアップも感じられなくなってくる。
慣れなのか、機器による補正なのか不明だが、
ある程度パワーアップペイントにも感じた現象でもあり(ペイントは剥がせないが)
この装置は取り外すことが出来るので、外すとトルクも下がったように感じ、アイドリングも僅かに下がるため
効果自体は確かに認められると感じた。(2−3回検証)

で、他のペイント使用者でも全員が同じようになるかというと、そうではないようだ。
ある人はパワーアップペイントでは確かな変化を感じたとインプレくれていただけに期待したのだが、
結果は、「気が付くような変化を感じない」と返事が返ってきてびっくりした。
こういった装置では効果(変化)の出方が違う場合が多く聞かれ、
異なったインプレが出るところだが、それぞれが本当の体感を話していると思われるので
今後とも様子を見て、どうして違う現象として現れるのかを見てゆきたい。
 

ディーゼル車でのテストデータと感想
今回、パワーが欲しくて会社のトラックにパワーアップペイントを塗りましたので、参考になればと報告させて頂きます。
(某運送会社整備士)
車は走行31万キロのH5年式エルフ2tのディーゼルです。
2缶400m1を燃料タンクの底を厚めにして全面塗りましたが充分足りました。

この車両は深夜の決まった140Kmのコースを、高速半分一般道半分走行し、
荷物の重さもほぼ変わらないので、変化がわかりやすいと思います。
ただし運転手は毎日交代します。
GRPに関しては、エンジン・MT・デフ・パワステに以前から入れてます。
施工はH17.11.1で、その後半年間に22,130Km走行し軽油1,839Lの消費。
平均燃費は12,03Km/Lでした。その1年前のH16.11.1からの半年間の記録は
23,089Km走行し1,887L消費し平均燃費12,24Km/Lでした。
残念ながら燃費に関しては、ほぼ変化無しといったところでしょうか。
(この車両はH16年はNEW-GRPの使用で既に5%以上の燃費が向上している)

ところが、肝心のパワーはぴっくりするほど良くなりました。
まず施工2〜3日後に乗った時にエンジン音がオブラートに包まれたように柔らかく、静かなり、低速トルクが上がりました。
走行が深夜なのでエンジン音の低下は非常に嬉しいおまけでした。
また名神の高槻バス停からの坂を、以前は100キロで入っても速度が落ちて登らず、60キロ近くまで落ちてしまう有様でしたが、
現在では、速度も落ちずに登りきってしまいます!
一般道でも回転を上げ、アクセル全開でないと登っていかない坂を、
回転とアクセルに余裕を残して登っていくので、快感でもあり、騒音も減り非常に満足しています。
テストに影響が出る事を懸念し、運転手には何もパワーアップペイントの事は知らせていないのですが、
それ以来、パワー不足は聞かなくなりました。
(走りが良くなって逆に加速時に踏み込むせいで燃費に差が出ないのかも知れません。)

テスト車1(ローレルその1)
テスト車2
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メーカー公開の燃費データ
テストして下っている方のHPご紹介
アトレーTB

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パワーアップペイントのインプレはGRPのインプレ集と同じページの予定。

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