この状態でアクセルを3000〜4000回転ぐらい回してみます。かなりうるさい音に なるはずです。
次に、エンジンを止め、添加剤を入れます。そしてアイドリングの音と、高回転させた時の 音とを聞き比べます。
経験上、古くなったエンジンでは、ほとんどと言っていいほど、ここに試してないどの添加剤も
静かになっています。 ただし、新しいエンジンではあまり音質の差が出ません。もし新しいエンジンでかなり静かになった
というなら、その添加剤はかなりいい物と思われます。(けれどもレスポンスが悪くなったとしたら
単に粘度が高いだけかもしれませんが...)
”あまり変わらないなぁ”と感じたならその添加剤はお勧めできません。
ましてや、よく走るようになった車をゆっくりおとなしく走る人は、あまりいませんから・・・。
一番よく分かる方法は、添加剤を入れる前に、出来るだけ極端にハードに走行して
最悪の燃費を出してみることです。
それと同じように最悪の燃費を出そうと添加剤を入れた後、ハードに走行して下さい。
”こんなに無茶な走りをしても少し良くなった。”となれば、多分燃費は上がってます。 もちろん出来るならば、タコメータとスピード計とにらめっこしながらガソリンの満タン法で 調べるのが実感が湧きますが、エアコンを入れるか入れないかだけで”10%”程度の燃費は変化します。 晴れか曇りかでも変化します。”燃費を良くしたいと言う気持ち”だけでも燃費は良くなるように無意識に走ってしまいます。 あくまでも、少しでも良くなったらいい、と言うくらいの気持ちで!!
添加剤を入れると、特に効果が出るのは1.の部分です。ほとんどの場合は、コンプレッションリングに不具合(スラッジによるリングの固着と思われる) があり、添加剤の強力な洗浄性により、リングの密閉性が良くなり、圧縮が上がる・燃費が良くなる・アイドリングが安定するなどと言った効果が期待出来ます。 また、極圧剤の効果により、摩擦係数が下がり、エンジン音の低下が期待できます。
摩擦によるオイル消費も当然少なくなりますが、3.のオイル下がりについてだけは、白煙が逆にもっと出てしまう事が良くあります。 これはスラッジで密閉されていた所に洗浄剤が入り、綺麗にしてしまうため、かえってオイルが下がるためです。 今のところ、オイル下がりの内、白煙がひどく出るのを止める添加剤は知りません。(少しだけしか出ないものはある程度止まる添加剤があります。)
朝一番エンジンの始動と共にかなり白煙が出る・渋滞の時加速したら白煙を吐くなどと言った症状が出たら あっさりバルブステムシールの交換をした方が、早くて安く付く事が多いと思われます。
新車(2万km以内)ではオイルの消費は、5000kmぐらい走った位ではまず目に見えてわかることは有りませんが
それ以降は、走行距離が伸びるほど悪くなります。最悪でも5000kmで1L位と思いますので、それ以上減る場合は、オイルが減る他の理由を調べた方がいいでしょう。
テスト車両(RB2000cc、5速AT車、92年モデル)、通勤、観光、高速、登坂、すべてテスト
テスト距離 | 期間 | 使用オイル | 使用添加剤 |
26600km〜46600km | 95年6月より2年間 | カストロール・シントロン・5w〜50化学合成油4.5L・SH(当時SJがなかった)、耐久性は1年間1万キロは十分持つとメーカーよりアドバイスあり | GRP5% |
40000km位からアイドリング音が少し大きく感じられるが、他の同一車と比較してもまだ静か、走行時にはあまり劣化を感じなかった。 | エンジンオイルのつぎ足しは一切せず、0.5L/2万kmの消費、オイルの色は墨汁のように黒いが、スラッジらしき跡はほとんどない、オイルの粘度もまだまだいけそうと言う奇妙な状態 | ||
燃費 | 通勤15km(20〜30分)7〜7.5km/Lを平均に出す、最高12.5km/L高速道路250km間 | ||
同一車両で同一オイル,添加剤を使用中、新油の良さが分かります特にアイドリング音と、低中速のなめらかさが良くなった。 | 燃費 | オイル規格がSJになる、通勤7〜7.5km/L変わらず |
”○○円お得!!”などとトップに出して、宣伝してあるものは”???”。
極論を言えば5年間5万kmのレベルなら”走れる”と言う意味ではSJのグレード
ならオイルの”つぎ足し”でさえ持ちます。
また添加剤としてはFAA(米国の連邦航空局)の認証がおりている製品はあり得ないので(添加剤に対しては認証はしない方針のため)
そのような広告があるものは疑わしい商品といえます。
同様に他の認証番号がない商品も??。(資料:ジーアールピー株)
商品名 | 容量cc | 標準価格 | 使用量%(4Lの場合cc) | 価格(4Lで必要な最適量cc) | 耐久性からの値段(普段は5000km.5000km分でいくら?) |
GRP | 200 | 7000円(1000ccボトル=30000円) | 3〜5%
(120〜200cc) |
7000円(200cc) | 1.5〜2.0倍−−2100〜4670円 |
スキルE | 280 | 7000円 | 5〜10%
(200〜400cc) |
7000円(280cc) | 1.5〜2.0倍−−2500〜6600円 |
SPO | 325 | 2500円 | 7〜10%
(280〜400cc) |
2200円(325cc) | 1.0倍=2200円 |
CF21 | 200 | 5800円 | 5%(200cc) | 5800円(200cc) | 1.5〜2.0倍−−2900〜3800円 |
スーパーアタックXI | 250 | 10000円(他に製品あり) | 6〜10%
(240〜400cc) |
12000円(300t) | 1.5〜2.0倍−−4800〜8000円 |
ホスパワー | 200 | 12000円 | 5%(200cc) | 12000円(200cc) | 1.0倍−−6000円(オイル2回分定着) |
PLUS 91 | 325 | 8800円 | 7〜8%(325cc) | 8800円(325cc) | 1.0〜2.0倍−−4400〜8800円 |
トライボテック | 414 | 15000円 | 10%(414cc) | 15000円(414cc) | 車検ごとまたは10万kmまで定着? |
ミリテック | 473 | 6800円(大きいボトル) | 6〜12%
(240〜480cc) |
3400円(240cc) | 1.5−2.0倍−−1700円〜2550円 |
2)オイル添加剤の比較表
3)成分による添加剤の効き目
4)添加剤で直せそうな症状
5)添加剤を入れるとエンジンは重くなる?
6)添加剤を入れたために起こるトラブル